ライター : 大瀧亜友美

取材&グルメライター

取材ライター歴5年目。食べることが大好きで、日々料理の腕を磨いています。最近ハマっているのは皮から作る餃子。ライターとして毎日の暮らしをちょっと豊かにする情報を発信していき…もっとみる

ネクストブレイクは?2021年のパントレンド予想

2018年に流行した高級食パンを皮切りに、日本でのパンブームはさらに加速しつつあります。近年ではカレーパンやあん食パンが脚光を浴び、時代ごとにブームを牽引するパンが生まれているのです。

そんななか、来る2021年には一体どんなパンがブームとなるのでしょうか? 次のトレンドをパンマニアの大谷りえ子さんに予想してもらいました。

1. 進化系バゲットサンド

Photo by macaroni

左から、ル・ルソールのピスタチオクリーム 240円(税込)、ショコラ55 220円(税込)
ハードパン愛好家の大谷さんが特に注目しているのが、ハードパンの進化系サンドイッチ。見た目にもこだわったフォトジェニックなハードパンが続々と登場しているそうです。お気に入りのお店を教えていただきました。

「東京・駒場東大前にある『ル・ルソール』。北海道産の低水分バターをはじめとしたこだわり食材で作られたバゲットは、香ばしくて味わい深いです。

おすすめはカカオ55%のベルギー産チョコレートと無塩バターを挟んだ、見た目も素敵なバゲットサンド。板チョコを挟むタイプは本場フランスにはよくありますが、日本ではあまり見かけませんよね。今後、アイデア勝負の進化系バゲットサンドは増えていくと思います。

ピスタチオを使ったバゲットサンドもじわじわ増えています。『ピスタチオクリーム』という商品も、機会があったらぜひ試してください。くるみが入ったハードパンに、濃厚なピスタチオクリームが挟んであり、ピスタチオ好きなら必食です! 」

Photo by 大谷りえ子

ブーランジェリー パティスリー アダチ自慢のハードパン
「東京・九品仏にある『コム・ン』もハードパン好きなら見逃せません。パンの世界大会で日本人初の総合優勝を果たした大澤秀一シェフ率いるベーカリーで、バラエティに富んだバゲットサンドはぜひ一度食べていただきたいです。自家製ハムとソーセージの専門店『メツゲライクスダ』から仕入れた加工肉などを具材に使用していて、満足度が高いうえに食べ応えもありますよ。

また、『ブーランジェリー パティスリー アダチ』もおすすめのお店です。静岡県の三島に移転されたのですが、オープン初日は大行列!現在は混雑を避けるため、ネットでパンセットを予約した人だけが入店できる完全予約制での営業となっています。都内以外のこのようなお店の人気ぶりからも、ハードパンの注目度は高まっているように思います」

2. ヴィーガンパン

Photo by 大谷りえ子

大谷さんが2つ目のネクストトレンドにあげたのはヴィ―ガンパン。近年の健康志向の高まりを受けて注目を集めているそうです。バターや牛乳などの動物性食品を使わずに作られるヴィーガンパンとは、いったいどんな味わいなのでしょうか?

「ヴィ―ガンパンは年々進化しています。東京世田谷の代田にある『ユニバーサル ベイクス & カフェ』でメロンパンを食べたときは驚きました! バターを使って作られている普通のメロンパンに負けないおいしさで、言われなければヴィ―ガンパンだとわからないくらいでした。

ユニバーサル ベイクス & カフェではバターと牛乳の代わりに大豆バターと豆乳を使っているそうです。動物性のバターよりもあと味軽く仕上がるので、すっきりとした味わいを求めている人にはもってこいかもしれません。

今後は健康志向のパンがさらに増えていくでしょう。ヴィ―ガンパン、米粉パン、グルテンフリーのパンを目にする機会が多くなるはず。先日、新宿の『モアザン ベーカリー』が日曜日だけヴィ―ガンパンを販売したら、とても盛況だったみたいです。ヴィ―ガンパンの需要の高まりを感じますね」

3. お取り寄せパン

パンの種類ばかりでなく、新しいサービスにもブームの兆候が見えているそうです。

「新型コロナウイルスの影響もあり、各ベーカリーがパンの宅配に力を入れはじめています。特に人気ベーカリーはすぐに売り切れになってしまうほどの注目度。今後は、どこに住んでいても人気ベーカリーのパンが食べられるようになり、パンブームがさらに加速するのでは。パン業界の宅配システムが進化するなかで、地方のベーカリーも勢いづいていくことでしょう。

『パンスク』などパンのサブスクリプションサービスにも注目です。利用者が増えつつあり、トレンドになっていくのではないでしょうか。会社に届けてくれるなんてサービスもあるようなので、さらに身近な存在になっていきそうです」

4. カレーパン

Photo by macaroni

カレーパン専門店「ツオップ」のカレーパン 324円(税込)
定番ですが、根強い人気が続くカレーパン。近年では専門店も多くなり、その勢いは止まりません。

「カレーパンといえば『ツオップ』は外せません。本店は松戸にあり、パン好きの聖地として名高いお店です。東京駅にあるカレーパン専門店では、粗めの自家製パン粉でカリっと揚げられた、食感も楽しいカレーパンが人気です。

また、各地のベーカリーで“揚げないカレーパン”や“焼きカレーパン”などのユニークなカレーパンが続々登場しています。特に注目しているお店は『ブルディガラ』。東京駅構内のレストラン『ブルディガラ トーキョー』では、ナイフとフォークでいただく限定メニューのカレーパン“TOKYOカレーパン”を楽しめます。

パンにカレーが包まれていない新しいタイプのカレーパンは、見た目のインパクトもあって思わず写真に残したくなりますよ。2021年は、レストランやカフェだからこそ味わえるカレーパンにも注目してください」

Photo by macaroni

カネカ食品 パン好きの牛乳・パン好きのカフェオレ 500ml/200ml
進化を続けるカレーパン。大谷さんによると、ある飲みものと組み合わせると、よりおいしくいただけるのだとか。

「意外に思うかもしれませんが、カレーパンにはカフェオレが合うんです。たとえばカネカ食品の『パン好きのカフェオレ』はすっきりとした味わいで、カレーパンの味をうまく引き立ててくれます。香辛料の辛さとカフェオレの甘味が絶妙にマッチしますよ。

ちなみに、同じシリーズの『パン好きの牛乳』は、バターの風味強目のクロワッサンと相性が良いので、興味のある方は試してみてください。来年には新商品の「パン好きのミルクティー」が発売されるので、どのパンと合うか探すのが楽しみです」

5. 高級食パン

Photo by macaroni

「ホテル コエ ベーカリー」のフィナンシェ食パン 850円(税込)
大谷さんは、食パンのブームはまだまだ続くと予想。なかでも最近お気に入りだという、渋谷「hotel koe bakery(ホテル コエ ベーカリー)」のフィナンシェ食パンの特徴を聞くと、ブームの方向性が見えてきました。

「あのフィナンシェ食パンを食べたら、食パンという食品のイメージが変わると思います。

たとえばブリオッシュ食パンやデニッシュ食パンにはほんのりと甘みのあるタイプが多いのですが、フィナンシェ食パンは甘さひかえめ。まさにお食事パンにぴったりです。レバーペーストを塗ってピンクペッパーをトッピングしたり、テリーヌをのせたりすれば、ワインと合わせてもおいしく食べられますよ。フィナンシェのとろけるような濃厚な口どけもたまりません。

今後はこうした新しい発想の食パンが増えていくと思います。

最近はパッケージにまで力を入れた素敵な食パンが増えつつあり、ちょっとしたギフトにもおすすめ。桐の箱に食パンを入れて販売しているベーカリーもあるので、パッケージのデザインにも注目してください」

Photo by macaroni

ゼンブ ペースト(コーン) 1,620円(税込)
話の流れで、食パンのおいしさをより強く引き出してくれるというアイテムを教えていただきました。

「『ZENB PASTE(ゼンブ ペースト)』はご存じですか?原材料は野菜とオリーブオイルのみ。野菜は皮から芯、種までまるごと使っているので栄養もたっぷりです。

口当たりはピーナッツバターのように濃厚。バターを塗ってトーストした食パンにのせて食べるとおいしいですよ。食パンに合わせるならコーン味が使いやすいかもしれませんが、私はビーツ味も大好きです」
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