ライター : macaroni 編集部 倉持

トレンド担当ディレクター

紹介するのは…

macaroni編集部 トレンド担当ディレクター / もちこ
編集部きっての鮨マニア。大手回転寿司チェーンから都内高級店まで、週3回は寿司を食す。家でも握りの研究を欠かさず、My寿司下駄を持っている。インスタでは都内近郊のグルメを日々紹介中!

大枚をはたかなくたって、名店の寿司は味わえる

Photo by macaroni

世はまさに寿司バブル時代。単価2〜3万円の寿司屋に予約が殺到し、6万円を超えるレジェンド店まで出現しています。ここで、鮨マニアのわたしは声を大にして言いたい……。

そこまでお金をかけなくても、最高のカウンター寿司を楽しめます!!

ちょっと背伸びして1万円だけを握りしめて行けば大丈夫。魂のこもった職人のひと握りを体験できるんです。

カウンター寿司に対するハードルを下げて、幸せな時間を過ごしてほしい。そんな思いをこめて、筆者が選りすぐった5店舗をご紹介していきます。

千駄木「谷中 松寿司」

Photo by harumochi98

香り高い海苔にやさしく包まれた雲丹
創業から80年続く、谷中でもっとも古い寿司屋。三代目の大将・野本やすゆき氏は、料理研究家としても活躍されています。先代から継承された「江戸前」の技術を残しながら、創意工夫をこらした握りが魅力。

営業は週末のみなので、予約のハードルは少し高め。1〜2ヶ月は待つ必要があります。ただ、わたしはそれも調味料のひとつだと思います。一度予約を取ってしまえばあっという間ですよ。

王道の江戸前なのに、遊び心あり

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見よ、この光り輝く皮目
こはだ、あなごと王道の江戸前タネはおさえつつ、すり潰したあん肝の手巻き(これがすっごくおいしい)、生こしょう入りの帆立など、バラエティに豊んだ握りなんですよね。希少価値の高い鮭児や雲丹巻きなども味わえます。

そして特筆すべきがアジのフライ。ガリを使った甘酸っぱいタルタルソースは、料理研究家としての腕が光るひと品です。
夜のおまかせコース:8,500円(税抜)
昼のおまかせコース:4,500円(税抜)

北千住「千住 しげ」

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口の中で絶妙な食感を生み出す、2枚重ねのさわら
「知れてよかった……」思わずそう呟いてしまった、足立区は北千住の穴場。銀座や六本木などの一等地に店を構えていたら、少なくとも倍額はしそうな握りを8,000円で味わえます。いつ予約困難になってしまうかヒヤヒヤ……。

2019年にオープンした比較的新しい店で、大将のしげさんは親しみやすい印象。はじめてでも温かく受けいれてくれますよ。

美しさとおいしさが共存する握り

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「一緒に生まれてきました?」ってくらいの一体感
シャリとタネがふんわり溶け合うような、やわらかい握りが特徴。フォルムも息を飲む美しさなんですよね。食べずにずっと眺めていたいくらい……。

もちろん見た目だけでなくて、味のレベルも高い。「本当にこの値段で食べていいの?」と不安になります。鯵の海苔巻きや、雲丹と毛蟹のTKGなど、握り以外のメニューも充実しているのがうれしいポイント。
夜のおまかせコース:8,000円(税抜)
※12,000円コースもあり
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