肥料のやり方

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龍さん:一番手軽なのは、種をまく際に元肥入りの培土を利用することです。そうすれば種まきから収穫まで、特に肥料を与える必要はありません。

肥料の入っていない土やリサイクルした土を使う場合は、発芽後に葉が1枚程度生えてきたタイミングで水に溶いた液体肥料を霧吹きで散布します。頻度は1週間に1回ほど。液体肥料は100円ショップでも手軽に購入することができますよ。

気をつけたい病害虫

龍さん:アブラムシやアオムシには要注意です!害虫被害を防ぐためにも、間引きはしっかりおこないましょう。葉が密集していると風通しが悪くなり、病害虫の温床となってしまうからです。

間引きや葉が枯れてしまったときの対処法

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龍さん:間引きは苗が込み合ってきたら始めます。種を植えて1~2日もすれば芽が出てくるので、少しずつ間引きし、最終的に3cm程度の間隔になるように抜粋してください。少し調子が悪いなと思う葉があれば、迷わず間引いてしまって大丈夫です。

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龍さん:間引いた芽(間引き菜)は、ベビーリーフとしてサラダにしたり、グリーンスムージーに入れたりすることができますよ。

ラディッシュの収穫時期と収穫方法は?

龍さん:種まきからおよそ20~30日程度で収穫可能になります。気温が下がると収穫までの日数が長くなるので、早く収穫し続けたい場合は寒冷紗やポリ袋を被せて防寒対策するとよいでしょう。収穫の目安は、ラディッシュの赤くて丸い頭が2cmくらいになったタイミング。思い切り引き抜いて収穫してください。

収穫後、食べきれないものは野菜室に入れておけば2週間程度は日持ちします。保管期間が長くなると乾燥して筋張ってくるので、できるだけ早めに食べたほうがおいしくいただけますよ。

ラディッシュをおいしく食べるには?

龍さん:赤くて丸い小さなフォルムがかわいらしいラディッシュは、薄くスライスしてサラダにするのが定番ですよね。しかし、漬物や炒め物に使うこともできます。漬物にするなら、葉も一緒に丸ごと漬け込むのがおすすめ。浅漬けの素を入れたり、塩もみしたりして食べると、コリコリとした食感が気持ち良い少しピリ辛なおつまみになります。炒め物なら、相性の良いアンチョビやガーリックと一緒に炒めると、彩り豊かな焼野菜として楽しめますよ。

ベランダ菜園の10月のおすすめハーブは「パクチー」

パクチーって?10月に植えるといい理由は?

龍さん:パクチーは、セロリやパセリと同じセリ科のハーブ。独特の風味が楽しめる植物です。最近では「追パク」なんて言葉もできるほど、メジャーなハーブになりました。実はパクチーという呼び名はタイ語で、英語名ではコリアンダー、中国名ではシャンツァイ。呼び名は違えど、どれも同じハーブなんです。

パクチーは真夏の暑さを嫌います。特に20~25℃でよく育つため、植えどきは春と秋がよいでしょう。ただ春植えはとう立ち(花芽のついた茎が伸びてしまうこと)しやすく管理がややむずかしいので、初心者の方は秋植えがおすすめです。
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