ライター : 白江 和子

管理栄養士 / webライター

おからダイエットの効果は?

これからご紹介するように、おからにはダイエットに役立つさまざまな栄養素が含まれています。しかし、おからを食べるだけでやせるわけではありません。

おからだけを食べるといったように極端な食事制限を続けると、かえってリバウンドや体調不良につながるおそれがあります。そうならないよう、規則正しい食生活や定期的な運動を心がけたうえで、おからダイエットを取り入れてくださいね。(※1)

おからダイエットの効果

  1. 便秘・むくみ対策
  2. 脂肪の分解を助ける
  3. 代謝を高める
  4. 満腹感を得られる
  5. カロリーオフにつながる

1. 便秘・むくみ対策

おからは、不溶性食物繊維が豊富。不溶性食物繊維は、便のカサを増やし大腸を刺激するため、排便が促されます。またおからは、カリウムも豊富です。ナトリウム(塩分)を多く摂ると、体内に水分を溜め込みむくみの原因に。カリウムには、ナトリウム(塩分)を排出する作用があるので、むくみ対策になります。(※2,3)

2. 脂肪の分解を助ける

おからに豊富な「大豆たんぱく質」には、脂肪の分解を助ける「アディポネクチン」の分泌を増やす成分が含まれています。

アディポネクチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンです。筋肉中の酵素を活性化し、体内の脂肪をエネルギーとして消費する作用があります。脂肪の燃焼につながることから、「やせホルモン」として注目されていますよ。(※4)

3. 代謝を高める

大豆たんぱく質の消化過程でできる「大豆ペプチド」には、基礎代謝を高める作用があることが明らかになっています。

基礎代謝とは、呼吸器や内臓がはたらくために必要なエネルギーのことで、生命維持に欠かせません。筋肉の減少や加齢などによって基礎代謝が低下すると、エネルギーの消費量が減り、ダイエットの妨げとなってしまいます。(※5,6)

4. 満腹感を得られる

おからに豊富な「不溶食物繊維」は、腸内で膨らむ性質があるため、満腹感を得るのに役立ちます。

また、おからには、水に溶ける性質がある「水溶性食物繊維」も含まれていますよ。体内で溶けた水溶性食物繊維は、ゲル状になってカサが増えるためお腹が空きにくくなるというメリットがあります。(※7,8,9,10)

5. カロリーオフにつながる

生おからのカロリーと脂質は、100gあたり88kcalと3.6g。ひき肉料理を作る際に、ひき肉の一部を生おからに置き換えるとカロリーや脂質を低く抑えられます。またおからは糖質も低いので、小麦粉の代わりにおからパウダーを使って、お菓子を作ると糖質を抑えられます。(※11,12,13,14,15,16)
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