おうち時間が多い今、日常にどのような変化がありましたか?

Photo by @sachi.no_suke

「幼稚園や小学校に行っていたであろう時間に子どもたちが家に居るというだけで、専業主婦なので、生活自体に大きな変化はありませんでした。

私は普段、“子どもたちと遊ぼう”というより、“一日で何か一つ、一緒にやろう” と意識しています。これまでの日常だったら、トランプやテレビゲーム、お店屋さんごっこ、掃除だったりしたのが、最近ではクッキーや広島風お好み焼き作りをしたり、おもちゃの断捨離をしたり。時間と気持ちに余裕があるからこそできることに変化していったと思います。

『今日は○○しよか!』という予定をひとつだけ、毎朝伝えていました。そして、それ以外の時間は、各々自由に過ごしていました。

というのも、息子がまだ0歳だった頃、隣に住んでいた、2人兄弟のお母さんからかけてもらった言葉を、今でも大切にしているからなのです。それは『子どもがひとりで遊んでいるのをかわいそうだとか、何か関わらないと!だとか思わなくていいのよ。それを見守っているだけでいい。きっと、集中力がある子に育つよ。そして求められた時は、相手をしてあげたらいいのよ』というものです。

いざ求められた時にしっかり応えられるような自分でありたいなと思って、日々過ごしています」

自分のプチ贅沢。sachiさんが行っている息抜きとは?

子育ての息抜きとして、sachiさん自身が行っていることを教えてください。

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「ちょっと、大きな声では言えない内容ですが……(笑)。“家に誰もいないとき、昼ごはんにU.F.O(カップ焼きそば)を食べること”、“自分が大好きなお菓子を、一人で少しずつ大切に食べること”、“家事をしながら、大きな声で歌うこと”、“夜、一人で別室で寝ること” などです。

こうやってみると、多分 “お母さん” になる前の自分が当たり前にしていたような行動をすることが、私にとっての息抜きなのかもしれません。

特に最後の “夜一人で寝ること” は、とても大切だなぁと感じています。約5年間、授乳や夜泣きの対応で夜間何度も起きる生活をしていたので……。今でも、子どもたちが横にいたらどこか気を張ってしまっていて、ちょっと泣いたり動いたりしただけでも起きてしまうのです。だからせめて時々は、実家で寝ていたように、朝までぐっすり寝たいなぁと思っています。

母や妻などの役割を期待されない(意識しない)、ただの自分に戻る時間を意識して作っていきたいです」

子育てをしていて「これだけはおすすめしたい!」と思うグッズはありますか?

エネルギーをもらえる子ども服

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「娘が生まれてすぐ『可愛い子ども服を作っている人がいるよ』と姉に教えてもらったのが『miit design』さんです。“どんなに大変な子育ての中でも、子どもがただ可愛い服を着ているだけで幸せだなと感じられる瞬間がある。そんな幸せな気持ちを感じてもらえるような洋服を作りたい” 、そんな思いで子ども服を作られていることを知り、一気にファンになりました。

娘が0歳、息子が2~3歳の時はしんどくて…(頭に10円ハゲができてしまっていました)。赤ちゃんの娘を『可愛い』と思う余裕すらない時もありました。でもそんな時には必ず、娘にmiitさんの洋服を着せました。そうしたら『あぁ可愛いな』と感じられて、また力が湧いてきて……。そうやっていつも、たくさん助けてもらってきました。『可愛い』と思う気持ちは、親にとって大切なものだなぁと感じています。

miitさんの洋服は長く着られるデザインが多くて、4歳になった今でも着られるのです!娘が洋服を自分で選ぶようになった今も、自ら喜んで着てくれることがとても嬉しいです。ここぞという時にエネルギーをもらえる子ども服、おすすめです。

ちなみにこの写真の右2枚は『おべべ』というオンラインショップで購入した兄ちゃんのTシャツです。兄ちゃんにもシーズンごとに1枚、思い出に残るような大切にしたいデザインのものを選んでいます。広島にあるお店で、通販でもお店で買ったかのような高揚感が得られます」

新米ママや子育てに悩んでいる人に向けてメッセージをお願いします。

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「毎日のように泣きながら育児をしていた、6年前の私がこの記事を読んだら……。そんなことを考えながら答えていました。当時の私は、今よりもっとイライラしていて、周囲のお母さんがみんな、自分より上手く、器用に、楽しく子育てをする “いいお母さん” に見えていたからです。

でも今の私は、そうではありません。自分でも引くくらい大きな声で怒ってしまって落ち込むことはあるけれど、“自分はダメな母親だ” とは思わなくなりました。それじゃあ、6年前の私と今の私で何が変わったのだろうと考えた時……変わったのは、生活だと気づきました。

ちゃんと睡眠がとれる生活、ご飯を座って食べられる生活、ゆっくりお風呂やトイレに入れる生活、体調が悪ければ横になれる生活です。何より自分の話を誰かに聞いてもらえる生活です。こんな生活が送れるようになってやっと、“子育てで悩むこと=自分を責めること” ではなくなってきたように思います」

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「そして6年前の私にも、今の私にも。新米お母さんにも、ベテランお母さんにも。それぞれにちゃんと、それぞれの、子どもを大切に思う気持ちがある!お母さんにいいも悪いもない!そう、心から思います。

だからどうか。もし今、子どもにイライラして落ち込んだり、自分を責めてしまったりしている方がいたら。自分をただただ労ってあげてほしいです。自分の気持ち、特にしんどさや辛さを、大切にしてあげてほしいです。私もそうします!お互いぼちぼち、ゆっくりいきましょう」

幸せのかたちは家庭それぞれ。

SNSやまわりのママを見ていると、子育てを楽しんで生き生きとしているように見えて、自分と比べたときに落ち込んでしまう方もいらっしゃると思います。ですが家庭のあり方や子育ての方法に正解はありません。ママ自身のペースでできる子育てこそが、家族みんなにとっての幸せなのかもしれません。

sachiさん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。次回の「わたしの子育てストーリー」もお楽しみに♪
▼過去の子育てストーリーはこちら
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