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Point②:和の素材をバランスよく入れる
色みに加え、漆器などの和の素材感も、お正月の雰囲気作りに欠かせません。でも、高級な和食器をたくさん揃えるのはハードルが高く感じてしまいます。
「おすすめなのが、手軽に取り入れられる和紙。今回は、赤と白の和紙を重ねてプレースマットとしました。敷き物を使うことで、おもてなしに相応しいきちんと感を出すこともできます」
和のものを重ねていくと重厚な雰囲気になるため、バランスを見て異素材を入れるのが、明るく仕上げるポイントだそう。小ぶりなグラスの透明感が、和食器の重さを中和しています。
「テーブル中央に置いたお重も塗りのものにしてしまうと、明るさよりも格式高い雰囲気が強くなります。ここでは木目のやさしい印象のものをチョイスしていますが、塗りや樹脂でも、軽い色合いのものを選ぶとよいでしょう」
PICK UP:絶妙なサイズ感がうれしい漆の汁椀
お雑煮やお汁粉を入れるのにぴったりな朱・溜の汁椀は、<山田平安堂>のもの。シンプルながら美しい塗りの艶が、ハレの食卓に馴染みます。大きすぎず小さすぎない絶妙なサイズ感なので、普段使いにも重宝するはず。
PICK UP:手になじむサイズが日本酒にぴったり
<木本硝子>のオリジナルブランド、<KIMOTO GLASS TOKYO>のミニサイズのグラスは、曲線の美しさが目を引きます。手になじみ、日本酒をいただくのにちょうどいい大きさは、ウイスキーやブランデーグラスとしても。底部に刻まれている江戸切子模様もかわいい!
Point③:お正月らしい植物で雰囲気を仕上げる
「植物も、テーマに合わせて赤・白+緑で揃えることで、テーブル上にまとまりが出ます。お正月らしい植物といえば南天の実や松の葉が代表的ですが、必ずしも和の植物でなくてもOKです。今回は、野バラの実を使いました」
スタイリングの仕上げは、テーブル上を大胆に横断させた野バラの枝。上級者の技で、空間全体に躍動感が生まれます。これはぜひ真似したい!
シンプルなのに華やか! お正月のテーブルコーディネート
上記のポイントを踏まえることで、シンプルで上品、かつ華のあるお正月のテーブルに。和食器を使いながらも、明るく軽い雰囲気が出せるというのが目からうろこです。華やかながら堅苦しくない、こんなお正月の食卓なら、思わずチャレンジしてみたくなります。
「お正月用の一式をイチから揃えるのは大変なので、まずは手持ちのものから考えていただければと思います。和紙や植物など、手軽に取り入れられるものもうまく活用しながら、肩肘張らず自由に試してみると楽しいですよ」
国松遥さん
インテリアスタイリスト。2007~2016年までデザイン事務所Jamo Associatesに所属し、スタイリスト神林千夏氏に師事。現在はフリーとなり、雑誌、広告、企業のイベント空間作りなどを中心に活躍中。
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