目次
小見出しも全て表示
閉じる
完成した料理はどれもおいしそう
各チームの創意工夫工夫で完成した料理の数々。画像内左上が3ミニッツ、右上がmacaroni編集部、左下がバロックジャパンリミテッド、右下がTHE_Bの料理です。
どの料理もおいしそう。これらすべてが余り物だけで作られたとは、調理の現場を見ていなければとても信じられません。
ちなみに、もっとも多い7品を作ったのがmacaroni編集部チーム。献立は以下のとおりです。
・エスニックナスそば
・そばの野菜ガレット
・夏野菜のカレー炒め
・夏野菜とエビのガスパチョ
・アボカドとチーズのムース風
・高野豆腐のクリームグラタン
・白菜のシューマイ
手前味噌的ですが、これらをわずか45分で作った事実に驚かされました。これがレンジを使って効率良く調理を進めた結果なら、まさに作戦通りです。
結果発表!macaroni編集部チームの順位は…
長々と語ってきましたが、4チームが死力を尽くして戦った結果がこちら。
macaroni編集部チームは……、4チーム中4位という成績でした。
勝敗を分けたのは生ゴミの量。
右上のmacaroni編集部チームの生ゴミ、他と比べると明らかに量が多いのがわかります。もっとも生ゴミが少なかったのは、18gという異次元の数字を叩き出したTHE_B。153gだったmacaroni編集部チームの約10分の1という圧倒的な生ゴミの少なさ……、素直に脱帽です。
というわけで、他の3チームを抑えて2019年10月に行われる準決勝に駒を進めたのもTHE_Bでした。
勝てなかったmacaroni編集部チームですが、良い結果もありました。会場にいる人の投票で決まる「みんなのクリエイティブ賞」で、macaroni編集部チームの「アボカドとチーズのムース風」が同率2位をいただいたのです。
調理を担当したメンバーによると、「アボカドとチーズをホイッパーで泡だてて、レモン汁や砂糖で味付け。牛乳で伸ばして片栗粉を入れて、少し火通したものです」とのこと。どんな味なのか気になる方は、ぜひおうちで試してみてください。
熱戦を終えて…
試合を終えたmacaroni編集部チームのメンバーたち。疲れ切ってはいましたが、その表情には達成感もにじんでいました。
感想を聞くと、「とにかく時間がない」「限られた道具をシェアしながら効率よく調理するのがむずかしくて」と、苦戦の理由を真っ先にあげました。一方で、「食材をどう使い切るか考えるのがおもしろかった」「あのチームの料理すごかった!」と、初めての調理バトルを満喫した様子も。
イベントのプログラムが全終了したタイミングで、MCの役目を終えたクック井上さんにもお話を聞きました。
––– 今日のバトル、いかがでしたか?
井上 どのチームもがんばっていたと思います。ただ、勝利したチームはひとつ抜けていましたね。
––– どのような点が?
井上 食材を使い切ることばかりに終始したチームが多かった中で、あそこだけはしっかりとしたコンセプトのもとで調理しているように見えました。結果、彼らの料理からは他にないチームカラーが感じられた。それが審査員の心をつかんだと思います。
––– クリエイティブの部分でより高いステージに達していたということですね。強豪と呼べるチームが勝ち上がりましたが、この先の試合ではどのような展開を期待しますか?
井上 料理のプロに近い人たちの参加も多いんだけど、そんな人たちをアマチュアが負かす。そういうドラマ、アップセットを見たいですね!
クリエイティブ・クッキング・バトルはまだまだこれから!
macaroni編集部としては残念な結果に終わったクリエイティブ・クッキング・バトルの予選 第2試合。今回のバトルを観戦して思ったのは、“食べ物をムダにしない”という誰もが当たり前に言われてきたことを本当の意味で実践するにはどうすればいいか、考えるきっかけとなるイベントだな、ということでした。
世界で約8億人が飢餓にさらされている現在、日本の食品ロス600万トン中のほぼ半量は家庭からだといわれています。それはつまり、私たち一人ひとりが食材を使い切るよう心がけるだけで問題の半分は片付いてしまうということ(日本のロスに限ってですが)。
ここまで読んでくださった皆さんにはこの大会の今後に注目してほしいですし、機会があるならぜひ自分でも体験してほしいと思います。今大会にこれから申し込むことはできませんが、おそらくは来年も開催されるはず。macaroni編集部チームのメンバーもリベンジに燃えています。
加えて、やる気さえあれば自分でクリエイティブ・クッキング・バトルを開催するのもむずかしくはありません。このイベント、実はフリーライセンスなのです。
「開催するためのパッケージ、台本とか、準備リストとか、そういったものはフリーで配布できます。勝手にどんどん企画して、クリエイティブ・クッキング・バトルを多くの方と楽しんでください」と、大会実行委員長のキムラカズヒロさん(合同会社ctl代表)。
何かイベントの開催を考えているという人は、「ネタがないから」くらいの気持ちで試してみてはいかがでしょうか。フードロスの問題を多くの人に知ってもらう……なんて堅苦しいイベントにする必要はありません。調理バトルを楽しむだけで、そういうことは自然と意識に植えつけられるはずですから。
もし当編集部が参加できるようなエリアで開催し、声をかけてくださるなら……。有志を募って参加するのいもやぶさかではありませんよ。
写真・文:植松富志男(macaroni編集部)
- 1
- 2
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
暮らしの人気ランキング