保存性による和菓子の種類【干菓子】

打菓子

Photo by Snapmart

打ち菓子とは、栗粉やきなこなどの粉類に砂糖を加えてやわらかくして、シロップを加えたあと、花の形や魚の形の木型に詰めて形を作り、表面を軽く乾燥させて製造します。

打ち菓子の代表的な和菓子名

・らくがん(もち米や大麦などの穀粉に、砂糖と水を加え打ち型で型を取り成型した打ち菓子) ・懐中しるこ(粉末あんに砂糖や求肥を加え、最中で挟んだ携帯用即席しるこ)

押し菓子

Photo by Snapmart

押し菓子とは、らくがんのように練りあんを型で成型し押し固めて作られたものです。製法は同じですが、打ち菓子と違うところは、押し菓子は水分量が少し多めなので、くちどけのよさが特徴です。

押し菓子の代表的な和菓子名

・塩がま(もち米を粉にした生地に、塩と砂糖を加えシソの葉を入れ押し固めた押し菓子) ・むらさめ(白いせんべいを粉状にした寒梅粉に、砂糖とあんを混ぜ木枠で軽く押し固めた押し菓子)

掛け菓子

炒り豆やゼリー・飴玉を主材料にシロップなどをかけて焙煎したり、艶だしの加工をして製造した和菓子を「掛け菓子」と呼びます。3月3日などの行事によく見られるのも掛け菓子です。

掛け菓子の代表的な和菓子名

・ひなあられ(もち米が主原料で、高温で膨張させシロップなどの糖蜜をかけて仕上げた掛け菓子) ・おこし(うるち米やもち米が主原料で、蒸す・乾燥・炒るの工程で製造され最後にシロップをかけた掛け菓子)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ