ライター : とも

子育てフードライター

ウインナーとソーセージは何が違う?

ウインナーとソーセージは見た目がよく似ているため、違いが分からずに混同してしまう方が多いのではないでしょうか?

実は、ウインナーはソーセージの一種。ソーセージの歴史は古く、紀元前8世紀にはソーセージの元祖となる料理があったと書物に記されています。その後、燻製技術の発達や東洋から香辛料が持ち込まれたことで、12~13世紀にドイツで保存食として定着。ヨーロッパ各地に普及しました。日本でソーセージが作られたのは、明治時代初期とされています。(※1,2)

ソーセージとは

ソーセージとは、豚や牛などのひき肉に香辛料・調味料を加えてケーシングと呼ばれる羊や豚の腸に詰めたものを指します。

日本でもなじみのあるフランクフルトやサラミ、カルパス、チョリソーなどもソーセージの一種。世界には1,000種類以上のソーセージが存在するといわれていますが、分類や名称に世界的な基準はありません。

一方、日本ではJAS(日本農林規格)によって大きさ・原材料などを基準に分類されています。JASの定義では、ソーセージは牛や豚、鶏などのひき肉に香辛料や調味料を混ぜ、ケーシングに詰めて作ることと定められています。(※3,4,5)

ウインナーとは

お弁当のおかずやおつまみなど、食卓にのぼる機会の多いウインナー。正式名称はウインナーソーセージで、オーストリアの首都・ウィーンで誕生したことが名前の由来とされています。

JAS規格では、太さが20mm未満のもの、または羊の腸に詰めたものがウインナーであると定められています。ソーセージのなかでは小さく、細いのが特徴です。(※5)

JAS規格によるソーセージとウインナーの違い

主な原料大きさ
ソーセージ牛や豚、鶏などのひき肉・香辛料・調味料・ケーシング(羊・牛・豚の腸など)種類によって異なる
ウインナー牛や豚、鶏などのひき肉・香辛料・調味料・ケーシング(羊の腸)太さ20mm未満(※4,5)

ウインナーとフランクフルトの違い

ウインナーとフランクフルトの違いは、大きさと使用する腸の種類。JAS規格では、ウインナーは太さが20mm未満のもの、または羊の腸に詰めたものと定義されているのに対し、フランクフルトは太さが20mm以上36mm未満で、または豚の腸に詰めたものとされています。

また、誕生した国にも違いが。ウインナーはオーストリア・ウィーンで誕生し、フランクフルトはドイツ・フランクフルトが発祥とされています。ドイツでは、フランクフルトを「フランクフルター・ヴルストヒェン」と表しますよ。(※5,6)

ソーセージとフランクフルトの違い

前述の通り、フランクフルトはソーセージの一種なので原料や製法に大きな違いはありません。ソーセージは総称のため、大きさや原料に基準はない一方、フランクフルトは太さが20mm以上36mm未満で、または豚の腸に詰めたものとJASで定義されています。(※5)
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