ライター : muccinpurin

製菓衛生師 / 料理家

フランス生まれの「アペロ」がトレンド!

みなさんは「アペロ」という言葉をご存知ですか?日本ではまだあまり馴染みがないですが、フランスでは夕方になると「アペロしない?」が合言葉なんだそうです。 日本で言うところの"サク飲み"のようなもので、近頃日本でも「アペロ」にブームの兆しが……! 今回は、アペロとその楽しみ方をご紹介します♪

「アペロ」とは

先日、旅行好きの筆者が「パリ」で夕食を取ろうとレストランに入店すると、時刻は19時を回ろうとしているのに、お店はガラガラ。どうやら多くのフランス人は、夕食を20~21時頃から取るのだとか……。 それまでお腹が空かないのかどうか、現地の方に聞いたところ「ディナーの前に、アペロを楽しんでいるから問題ないよ!」とのことでした。
気になる「アペロ(l'Apéro)」とは、「アペリティフ(apéritif)」の略で、食前酒のこと。食を楽しむことを重要視しているフランス人にとって「夕食の前に一杯飲もう!」というアペロは、ごくごく自然な流れのようです。 フランスでは「サクッと1~2杯飲んだら、解散!」なんてことも珍しくないようで、仕事が終わってから夕食までの時間を、アペロでうまくリセットしているんですね。

アペロにぴったりのお酒はコレ!

アペロの目的は、ディナーの前の時間をゆっくりと過ごしつつ、食事をよりおいしく楽しめるようにすること。そのためアルコール度数が高いものや、クセが強いお酒はアペロにはあまり向いていません。 空腹にお酒だけでは刺激が強すぎるので、オリーブや生ハムなど、軽いおつまみと一緒に飲むのがフランス流。あくまでおつまみなので、食べすぎは禁物ですよ! ポイントを押さえて、さっそくアペロに適したお酒を見ていきましょう。

泡で食欲アップ!「スパークリングワイン」

胃を適度に刺激して、食欲を増すはたらきをしてくれる「スパークリングワイン」は、アペロにぴったり。これから控えるディナーのために、あまり甘すぎないものを選ぶとよいでしょう。 オレンジジュースと合わせた「ミモザ」やピーチネクターと合わせた「ベリーニ」なども、アペロとしてよく飲まれています。

すっきりと辛口がおすすめ「白ワイン」

キリっと辛口の白ワインもアペロにおすすめ。ここでのポイントは、あまりアルコール度数が高いものを選ばないこと。「アペロで酔っちゃった……!」なんて失態はNGなので注意してくださいね。 すっきりとした軽めの白ワインで、ディナーをよりおいしく楽しめるようなベースを作りましょう♪

アペロの万能選手「ロゼワイン」

華やかな香りが特徴のロゼワインも、アペロの定番。クセが強すぎないので、おつまみとともにゆっくりと楽しみながら、自然にディナーに移ることができます。 フレンチやイタリアンなど洋食をはじめ、和食とも相性がよいロゼワインは、アペロに最適といえそうです。

東京でアペロするならここで決まり!

東京にもリラックスしてアペロを楽しめるお店が続々オープンしています!

1. 吉祥寺「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー 」

Photo by macaroni

パリの10区に本店を構える「リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー 」が、日本1号店の場所として選んだのは"吉祥寺"。2018年3月にオープンしたばかりのお店ですが、本場の味を求める人で連日賑わっています。 店内には、できたてのパンやケーキがずらり。本店と同様に、すべて併設の工房で手作りするのがこだわりです。 2階の広々としたカフェでは、自家製パンとの相性を考えて作られた自慢の料理が味わえます。

Photo by macaroni

野菜をふんだんに使った料理は、どれも本場仕込み。しかもうれしいことに、焼きたてのパンは食べ放題なんです!ワインとおいしいお料理で、ついついパンが進んじゃいそうですね♪ 「素敵な空間においしいワイン……まるでフランスに来たみたい!」と、リべルテでアペロを楽しむのが、新しいスタンダードになりつつあるようです。

店舗情報

■店舗名:リベルテ・パティスリー・ブーランジェリー (LIBERTÉ PÂTISSERIE BOULANGERIE ) ■最寄駅:吉祥寺駅から382m ■電話番号:0422-27-6593 ■営業時間:【1F ケーキ・パン販売】9:00〜19:00(土日祝 8:00〜19:00) 【2F カフェ】9:00〜19:00 ■定休日:月曜日 ■禁煙・喫煙:禁煙 ■wifi:なし ■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132001/13219660/ ■公式HP:http://libertejapon.com/

2. 青山「apero. WINE BAR AOYAMA」

フランス人オーナーが「フランスのアペロ文化を日本にも紹介したい」とオープンしたのが「apero. WINE BAR AOYAMA(アペロ ワインバーアオヤマ)」。同じくフランス出身のソムリエールがセレクトするワインは、オーガニックを中心に、その数は150種類以上にものぼります。 フランスの家庭料理にヒントを得た独自の料理と、ワインのペアリングが楽しめるお店です。
フランスから空輸で取り寄せたバゲットは、小麦の風味が豊かな本物志向。考え抜かれたワインと料理の相性は完璧です! まだオープンして3年ですが「リラックスした空間で本場のワインと料理が楽しめる」と、ファンの心を掴んで離さないようです。

店舗情報

■店舗名:アペロ ワインバーアオヤマ (apero. WINE BAR AOYAMA) ■最寄駅:外苑前駅から344m ■電話番号:03-6325-3893 ■営業時間:【月・水~金】ディナー 18:00~23:00(L.O.) 【土】ブランチ&ディナー 11:30~23:00(L.O.) 【日】ブランチ&ディナー 11:30~23:00(L.O.) ■定休日:火曜日 ■禁煙・喫煙:完全禁煙(テラス席のみ喫煙可) ■wifi:なし ■参考URL:https://tabelog.com/tokyo/A1306/A130603/13174626/ ■公式HP:http://www.apero.co.jp/

アペロで素敵なリラックスタイムを♪

いかがでしたか?フランスの食とワインに対する情熱が生んだ「アペロ」。気の合う友人や家族と、素敵な時間をゆっくりと過ごしたいという気持ちは、日本人にも共通するところではないでしょうか。 ぜひ、夕食前のアペロタイムをゆっくりと楽しんでみてくださいね。
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