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アイスクリンって一体何?
アイスクリンとはソフトクリームや普通のアイスとは違った魅力のあるアイス。高知県や沖縄県ではとても有名なアイスなんです。
しかし、全国的に有名だとは言い難いので聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。今回はそんなアイスクリンの知らざる魅力を紹介します。
アイスクリンの名前の由来
アイスクリンは砂糖、脱脂粉乳、卵を材料に使用した黄色いシャーベットのようなアイスです。元々はアイスクリームの代わりとして全国で販売されていましたが、現在では高知県や沖縄県、横浜市、大阪城公園内のみで販売されています。
また、アイスクリンは乳脂肪分が少ないので厳密では「アイスクリーム」ではなく、かき氷に近い「氷菓」に分類されています。
そんなアイスクリンですが、歴史は古く1860年に明治維新の立役者である勝海舟や福沢諭吉達が渡米観察の使節団が船の上でアイスクリームを食べた時に「あいすくりん」と呼んだことからその名前が付いたと言われています。
その後、日本で始めてアイスクリームが販売されたのは明治2年、横浜で“あいすくりん”として販売されたのが始まりです。
当時物資の関係から手に入らなかった生クリームや牛乳を使用せず、代用品として卵や脱脂粉乳を使用した独特の風味からアイスクリームではなく、「アイスクリン」という名前が付いたのでしょう。
アイスクリンの味は?
食感がまず独特!
アイスクリンは生クリームや牛乳が通常のアイスクリームよりも少ない為、とろける滑らかさはあまりありません。どちらかというとシャーベットのような食感が特徴で、言い表すならばアイスクリームとかき氷のちょうど中間のような食感です。
独特のサクサクでシャリシャリした食感はあっさりとしており、クリームや卵を使用しているにもかかわらず、さっぱりとした後味になっており、ソフトクリームを食べた後のような重さを感じないのでいくらでも食べられてしまいます。
バラエティ豊かなアイスクリンのフレーバー
定番の味はバナナ香料が入っているほんのりバナナ味の白いアイスクリン。独特のサクサク、シャリシャリした食感とさっぱりとした甘さは病み付きになること間違いなし。
しかし、最近では定番のバナナだけでなく「抹茶」「ゆず」「いちご」「メロン」「みかん」「ソーダ」「チョコ」などさまざまなフレーバーがあり、自分の好みの味を選ぶことができます。
なぜアイスクリンが高知名物に?
30年前までは全国どこでも買えた特産品でもなんでもない日常のおやつだったようです。しかし戦後、物資が不足してしまった事と儲けの少なさの為全国でアイスクリンの販売店がどんどん減少していってしまいました。
しかし、自動車の普及に伴い、ドライバーへの販売目当てに道路脇でアイスクリンを販売するお店が高知県では急増!
高知県内では100本以上のアイスクリン屋台パラソルが咲いているとも言われています。「アイスクリーム」ではなくあえて「アイスクリン」を販売するという物珍しさや、高知にはアイスクリンのお店が多いという事がマスメディアに取り上げられ、高知の名物として全国的に認知されるようになったのです。
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