ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

ホッピーのおいしい飲み方が知りたい!

1940年代に誕生してから、現在に至るまで変わらず愛されている「ホッピー」。それは、今も昔も変わらないやさしいアルコール飲料だからでしょう。

ホッピーといえば、安く楽しめる・アルコール度数が低いといったイメージがありますよね。気軽にビールテイストが味わえると、居酒屋で好んで注文する方も多いでしょう。

ただ、馴染みのない方だと、どうやって飲めば良いのか迷ってしまうのではないでしょうか。何かが入ったジョッキと瓶が出てきて……ここからどうするの?そこで、製造元がおすすめする飲み方や、お好みで楽しめるいろいろな飲み方を紹介します!

そもそもホッピーってなに?

レトロなパッケージが特徴のビールテイスト飲料、「ホッピー」。これ自体をホッピーと呼ぶほかに、焼酎で割ったものをホッピーとして提供しているお店もあります。 ホッピーの歴史は長く、1948年にまでさかのぼります。コクカ飲料株式会社(現・ホッピービバレッジ株式会社)が、当時は高価だったビールの代わりとして販売したのが始まりなのだとか。 「ビールテイスト飲料」とうたっていると、「ノンアルコールビール?」と思われる方も多いかもしれませんが、0.8%程度アルコールが含まれているため、注意が必要です。なんとなく「ホッピー=軽い」といったイメージがありますが、お酒には違いないということを忘れないでくださいね。

ホッピーには5つの種類がある

ホッピーは現在5種類が製造されています。うちふたつは、飲食店向けで、一部の酒類小売店・リカーショップなどでも販売されています。

・ホッピー (リターナブルビン360ml)
・黒ホッピー (リターナブルビン360ml)

残り三つは一般向けで、ワンウェイボトルが使用されています。
・ホッピー330 (330ml)
・ホッピーブラック (330ml)
・55ホッピー (ホッピー発売55周年を記念して作られた商品 330ml)

基本的には、通所のホッピーとブラックホッピーの2種類の味となります。

飲み方の基本は「三冷」!

ホッピーのおいしい飲み方の基本は3冷です。ホッピー・焼酎・ジョッキの3つをよく冷やすことがポイント!これは、昭和40年代後半ごろ発明されたと伝えられています。 <作り方> 1. ホッピーと甲類焼酎(25°)をよく冷やし、ジョッキは冷凍庫で凍らせます。 2. 焼酎、ホッピーの順に注ぎます。比率は1:5。泡が立つように勢いよく注いで、かきまわさないのがコツです。 これでアルコール分約5%のホッピーになります。 公式サイトでも書かれているのですが、氷を入れるのはホッピーの風味を損なうのでNGとされています。そのために、ジョッキを凍らすということですね。

ホッピーのハーフ&ハーフも!

ホッピー(またはホッピー330)と黒ホッピー(またはホッピーブラック)を半分ずつ注ぎます。そうするとホッピーハーフ&ハーフのできあがりです。一度味わってしまうと、その味わいにクセになってしまうのだとか。ぜひ試してみてくださいね。

ホッピーの飲み方~居酒屋編~

ホッピーは家庭で飲むのもいいですが、居酒屋ではまた違った醍醐味があります。家庭では三冷が基本ですが、居酒屋では三冷ではなく、ジョッキに氷・焼酎入れてホッピーがビンで提供されることが多いのです。その際、焼酎を「中(なか)」、ホッピーを「外(そと)」と呼びます。 まず最初に中と外の「セット」を注文して、ジョッキに好きな分量だけホッピーを入れて飲みます。この飲み方ですと、最初の1杯ではホッピーが余るので「中」をおかわりして再度楽しむのです。ホッピー1本あたり2~3杯飲むのが一般的ですが、もちろんホッピーだけをそのまま飲むのもOKです。 ホッピーをサーバーで提供しているお店もあります。 その場合は「ナカ」や「ソト」という注文はできません。輪切りのレモンを浮かべたり、シャーベット状の焼酎を用いるお店もあります。 さらには、ウィスキーや泡盛の古酒を用いたり、ホッピーをベースにしたカクテルを提供するお店もあります。
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