ライター : 伊藤 千亜紀

フードアナリスト

個性派スコッチウイスキー「ラフロイグ」

ラフロイグは個性派ウイスキーと言われており、ウイスキー好きの中でも大好きな方と、好まない方とに分かれるようです。それほどまでに個性派なラフロイグは、スコッチウイスキーのひとつ。ここでは、ラフロイグについて詳しい特徴や具体的な飲み方をご紹介していきましょう。

ラフロイグとは

ラフロイグとは上記の通り、個性派なスコッチウイスキーとして知られています。スコッチウイスキーはラフロイグを含め、スコットランドで製造されたお酒。スコットランド以外で製造されたものはスコッチウイスキーとは言わないのを知っていましたか? ラフロイグはその他のスコッチウイスキーよりも独特な香りが特徴です。通常スコッチウイスキーを製造する際は、ピートを使って燻煙で大麦の麦芽に香りをつけていき、その後熟成させ製造します。 ラフロイグに使用するピートは、海藻などの香りが強く、水分の多いものを使用しています。また、仕込みの水に関しても、サンネーグ・バーン川の水を使用することで、さらに独特の香りを加えているのだとか。 また、ピートの成分がしっかりと溶け出した仕込み水に大麦を広げ、香りを移した後、乾燥させていく作業が一般的ですが、ラフロイグは大麦の発芽を促す段階で、ゆっくりと時間をかけながらピートの成分を大麦に移していく製法をとります。

ラフロイグは皇太子のお気に入り?

イギリス王室御用達といわれるラフロイグ。モルト蒸溜所の中でも初めてイギリス王室から認定を受けたお酒だといいます。チャールズ皇太子も、ラフロイグを好んでいたのは有名な話のよう。ラフロイグのボトルラベルにはプリンスオブウェールズの紋章も入っているんですよ。

味と香り

スコッチウイスキーといえば、甘い香りと味わいが大きな特長ですが、前述したようにラフロイグの香りはさらに独特です。見た目はその他のスコッチウィスキーと大きな差はありませんが、香りは薬草に表現されたり、磯の香りとされたりします。 日本国内では消毒剤や正露丸に例えられることも。とても香りが強いスコッチウイスキーということが、感想からわかりますね。

ラフロイグの種類

ラフロイグには熟成期間などによって様々な種類があります。ひとつひとつ具体的な特徴についてお話しましょう。

ラフロイグ10年

ラフロイグ10年はネーミングの通り、10年間の熟成を経て非市場に出てきたものです。深いコクがありゴールドカラーをしていますよ。海藻を思わせる味わいがあり、ラフロイグ初心者向きのようですよ。
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