⑤エポワス(ウォッシュタイプ)

エポワスは表面を塩水や蒸留酒で洗って熟成させる【ウォッシュタイプ】。納豆菌の一種で表面が覆われるため、個性的な香りと風味が特徴です。香りの強い外皮と中身のマイルドな味わいとのギャップは、チーズ通を虜に。タレッジオやランゴドールも同類です。
ウォッシュタイプは乾燥が大敵。空気に触れないようオーブンシートで表面を覆い、木枠ごとラップで包み、ファスナー付き保存袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。蒸れ防止のために、2日に一度は空気に触れさせるといいでしょう。
熟成が若いうちは外皮の匂いも穏やかで、中身はねっとりとした食感。熟成が進むにつれ外皮の匂いが増し、トロッとした食感になり味わいも濃厚に。
好みにもよりますが、外皮の臭いがさらに強くなりアンモニア臭が出てきたら、熟成が進んでいると考えます。白ワインと合わせて加熱し、チーズフォンデュなどにすれば、比較的匂いも気にならず美味しく食べられます。

専用の保存用シートも販売されています

<フロマジュリ―HISADA>で販売しているチーズの保存専用ペーパー 5枚 108円(税込)
今回お話を聞いた<フロマジュリ―HISADA>では、保存用のオーブンペーパーを販売しています。ちなみに販売時にチーズを包んでいる透明なフィルムは、チーズの保存専用に開発したものなので、食べきれなかったらそのまま包んで保存してOKです。
「ご自宅で保存しているチーズは、食べるときに室温にもどすことをお忘れなく。本来の風味と食感が引き出されます 」と榎島さん。これでもう完璧ですね!

チーズの保存Q&A

さらに気になる保存について、榎島さんに教えてもらいました。
Q:チーズにカビが生えてしまったら食べられない?
A: ナチュラルチーズは防腐剤などを含まない発酵食品です。発酵食品に生えるカビは乳酸菌の力で中まで浸透しないので(青カビタイプは意図的に穴を開けて内部にカビを繁殖させています)、カビが生えた部分だけ取り除けば、たいていは美味しく食べられます。
Q:チーズは冷凍できる?
A:チーズは冷凍・解凍すると組織が壊れてボソボソとした食感になりますが、冷凍のまま加熱調理するなら冷凍してもOK。ハード、セミハードタイプのチーズはスライスして1枚ずつラップに包み、シュレッド(ピザ用)チーズは平たくラップで包んで、ファスナー付き保存袋に入れて冷凍を。
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