放っておいたら悪化するかも。「口のやけど」の簡単な応急処置ガイド (3ページ目)

やわらかく、食べやすいものを選びましょう。豆腐やゼリー、プリンなどの口当たりがなめらかなものや、あんやソースをからめてとろみをつける料理にすると食べやすくなりますよ。

また、皮膚や粘膜を健康に保つビタミンAやビタミンB2を含む食品を積極的に摂りましょう。ビタミンAはレバーや卵黄、緑黄色野菜に、ビタミンB2は納豆やチーズに多く含まれています。

なお、口内が乾燥しているとやけどの治りを遅らせる原因になるため、こまめに水分補給することも大切です。（※2,5,7,8）

やけどをしたらどのくらいで治るのか

口の中のやけどは、皮膚のやけどよりも比較的早く治りやすい傾向があります。口内は唾液による抗菌作用や抗炎症作用があるためで、数日から2週間ほどで治るものがほとんどです。しかし、なかには、治るまでに1か月以上かかってしまう場合もあります。

やけどの傷口が細菌感染を起こすと傷が深くなり、治りが遅くなってしまうため、歯磨きをおこないましょう。

なかなか症状が治らない場合は、まず耳鼻科で喉を診察してもらいましょう。火傷した部分が、歯や口の入り口のみであれば、歯科や口腔外科を併せて受診することをおすすめします。（※2）

口の中のやけどは応急処置が大切！痛みが続くようなら病院へ

日常的にありがちな口の中のやけど。皮膚のやけどと同じく、まずはしっかり冷やすことが大切です。口をゆすいだり、氷をなめたりして患部を冷やしましょう。冷やすことでそれ以上やけどの傷が深くなるのを抑えられます。

また、口の中にやけどがあるときは、刺激の強い食べ物はNGです。やわらかく食べやすい工夫をし、水分補給を心がけましょう。粘膜の健康にかかわるビタミンの摂取も大切ですよ。なかなか治らず、痛みが続く場合は、我慢せず早めに病院を受診してくださいね。

【参考文献】

※1 舌、歯ぐきの火傷横浜・中川駅前歯科

※2 火傷正しい対応｜豆知識ブログ｜鹿児島市の歯科さこだ歯科｜医療法人篤志会

※3 やけど（熱傷）｜一般社団法人日本創傷外科学会一般の皆様へ

※4 味覚障害がある｜口腔外科相談室｜日本口腔外科学会

※5 やけど（熱傷） │ 皮膚症状一覧 │ ひふ研「ひふ症状、ひふ薬の使い方の疑問に答える情報サイト」 │ 第一三共ヘルスケア

※6 口やのどの炎症、口内乾燥

※7 ビタミンA｜栄養素カレッジ｜大塚製薬

※8 ビタミンB2の働きと1日の摂取量健康長寿ネット

（2021/05/17参照）

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