ライター : 池野 三奈美

管理栄養士 / Webライター

本当にあるの?3秒ルールとは

Photo by 大山磨紗美

3秒ルールとは「食べ物を落としても3秒以内なら食べられる」という言い伝えのことです。この3秒ルールが本当なのか気になったことはありませんか?本当だとしたら、なぜそうなのでしょうか?

この記事では3秒ルールに科学的根拠があるのか、広まった背景についても解説します。落とした食べ物は3秒以内にひろえば安全なのか、真相をみていきましょう。

3秒ルールの真相

  1. 科学的根拠はない
  2. 微生物学的ではなく心理学的に広まったルール
  3. 落とした時間より場所が重要

3秒ルールに関する研究

3秒ルールについて科学的に調べた研究は、数少ないですが存在します。2007年にアメリカのクレムソン大学の食品科学者によっておこなわれた研究や、2016年に実施されたアメリカのラトガーズ大学の研究です。どちらの研究でも床に食品を数秒間接触させて、細菌が食品に移るかを検証しました。

研究結果

研究結果によると、床面と接触した時間が長いほど、細菌が食品に多く移ることが分かりました。しかし落ちた瞬間に、多くの細菌が食品に付着してしまうことも判明しています。そのため「落としても3秒以内なら安全」とは言えず、3秒ルールは誤りであることが示されました。

なぜ3秒ルールが広まったのか

科学的根拠がないにも関わらず3秒ルールが広まったのは、心理学的な要因が大きいと言われています。例えばリビングのカーペットにクッキーを落としてしまったとき、「捨てるのはもったいない」と感じる方が多いのではないでしょうか。

衛生面から考えると食べないのが望ましいですが、3秒ルールがあれば「誰でもやっていること」のように感じられます。好ましくない行動に対する罪悪感が軽減されるのです。

5秒ルールもある?

日本では3秒ルールが一般的ですが、よく似た迷信は世界中に存在します。アメリカでは5秒ルールとして広まっているそうですよ。国によって秒数に違いはありますが、前述のとおり科学的根拠のない迷信です。食べ物を落としたときに、ほかの国でも同じようなことを考えていると思うと親近感がわきますね。

時間より落とした場所が重要

食べ物を落としてしまったときに、食べられるかどうか判断するには「秒数」よりも「落とした場所」が重要です。落とした時点で細菌が食べ物に付着することは避けられません。

食品がどのくらい汚染されるかは、落とした場所の細菌の数によって左右されます。細菌の数が多いほど、その場所は汚染されているのです。一見きれいな場所でも、目に見えない細菌が多く付着している可能性があるため注意しましょう。
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