ライター : kkk_ooo

3秒ルールとは?

3秒ルールといえば、「床に食べ物を落としても3秒でひろえば大丈夫!」という、日本で昔から伝わる迷信として知られています。床に食べ物を落としたあと、無意識に3秒数えているという人も多いのではないでしょうか。 今では当たり前のように使われている3秒ルールがはじまったのは、1970年代ごろといわれています。意外と最近始まったルールのようですね。1970年代は、学校給食が浸透し、児童たちが集団でご飯を食べるということが当たり前になった時代です。集団でご飯を食べているなかで、3秒ルールが生まれ、全国各地の小学生たちに浸透していったと言われています。

海外では5秒ルールもある

日本では「3秒ルール」が定着していますが、アメリカやイギリスなどでは「5秒ルール」として知られています。海外は、日本以上に幅広い世代に浸透しているようで、5秒以内なら食べても大丈夫と思っている人が多くいるようです。 なかには、3秒でも5秒でも床に落ちたらバイ菌がつくのではと思っている方もいるかと思います。実は、海外では「○秒ルール」について真剣に研究た大学がいくつもあるんです。今回は、そんな大学での研究データをもとに「3秒ルール」の秘密に迫ります!

大学の研究によると……

それでは、さっそく大学での研究結果について見ていきましょう。さまざまな大学で研究されている○秒ルールですが、前提条件などに違いがあるので結果に差がでてきてしまうということを念頭に入れてくださいね

イリノイ大学

キャンパス内の床のサンプルを採取した結果、ほとんどの場所でバクテリアは発見できず、食品を落としても安全に食べられるということがわかりました。一方で、床が汚かった場合では、5秒以内であっても多くの菌が付着していることが、研究の結果で明らかに。

ラトガース大学

タイルや木材、カーペットなどに食品を落とし、時間によるバクテリアの量などの変化を調査しました。その結果、ほとんどのバクテリアは、落下後1秒以内に食品に移ることが判明。5秒ルールは適用されないということが実証されました。

時間よりも落とした場所が重要

研究結果を見ていくと、落としてからの経過時間ではなく、どこに落としたかということが5秒ルールの鍵になってくるようです。 どちらの大学もバクテリアがいる床に食品を落とした場合、5秒以内であっても多数の菌が付着するという研究結果がでています。バクテリアは床に食品が落下後すぐに移ってしまうので、落としてからの経過時間はあまり関係がないようですね。 一方、イリノイ大学では、バクテリアがいないような乾いた場所なら、食べ物を落としても安全という研究結果も。すべての食べ物が5秒で食べれなくなるということではなく、バクテリアがいないようなきれいな場所であれば、落ちたものを拾って食べても大丈夫と言えるかもしれません。
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