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一杯のお茶で、もっと笑顔に
初めまして。埼玉県さいたま市浦和で、小さな紅茶とハーブの教室「るなぼう」を主宰しているみかまると申します。
この連載では、紅茶やハーブティーの魅力と楽しみ方についてお話しさせていただきます。どうかお付き合いくださいませ。
おいしいだけでなく、美容や健康にも良い紅茶やハーブティー。知っていれば、ふだんのティータイムがもっと楽しくなる情報がたくさんありますよ。一杯のお茶を通して、みなさまの笑顔がより広がっていったらうれしいです。
今回はお茶の基礎知識、そもそも「お茶ってなに?」についてお話しします。
「茶」とは?
世界で一番飲まれている飲料は、なにか知っていますか?
ずばり「お茶」です。そして、そのお茶の約7割がなんと紅茶!
紅茶は、世界でもっとも愛されている飲みものといっても過言ではありません。
茶の木はツバキ科の常緑樹
新幹線に乗っていると、静岡あたりで一面に広がる茶畑の風景が目に飛び込んできます。
日本で作られるお茶といえば主に緑茶ですが、緑茶も、また烏龍茶や紅茶も、同じ茶樹から作られています。
この茶の木(茶樹)は、学名「カメリア・シネンシス(Camellia sinensis)」とよばれる、ツバキ科ツバキ属の常緑樹です。
「紅茶の木」というものが特別にあるのではなく、どれも同じ「茶の木」から作られているのです。
緑茶、烏龍茶、紅茶の違い
同じ茶樹から作られる緑茶、烏龍茶、紅茶。
では、なぜ同じ茶樹から作られているのに、それぞれ風味が異なるのでしょうか?
それは、茶葉の加工方法が違うからです。
摘んだばかりの茶葉は、きれいな緑色をしています。しかし時間が経つと、やがて茶色く変色していきます。
りんごやバナナなども皮を剥いて置いておくと茶色くなりますね。これと同じ現象が茶葉にも起こります。茶葉に含まれている酵素が、酸素に触れることで発酵し、変色が進んでいきます。
それぞれの加工方法と特徴
この酵素の働きは、熱を加えることによって止まります。3種類のお茶は、この特徴を生かして作られています。
緑茶
茶摘み後すぐに、蒸したり炒ったりして熱を加え、酵素の働きを止めて作られる。茶葉は、緑色をしている。
烏龍茶
発酵が少し進んだところで熱を加え、酵素の働きを止めて作られる。
紅茶
茶葉が完全に発酵してから、熱で酵素の働きを止めて作られる。その発酵の段階で、茶葉は段々と赤みを帯びてゆき、赤褐色から黒褐色となる。
このように、製法の違いによって茶葉に含まれている成分が変化し、それぞれの味や香りに違いが出てきます。また、その特徴を活かすために、それぞれのお茶の淹れ方も違ってくるのです。
紅茶が「紅茶」と呼ばれる理由
「緑茶」は、茶葉や茶液の色が緑色で、そのまま「緑茶」と名前が付いていますよね。
「紅茶」は、茶葉は黒褐色、茶液は茶色や赤褐色、橙色などさまざまな色をしていますが、それを紅茶と名付けたのはなぜでしょう?
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