3. キャベツが腐っている「感触」のサイン

感触状態
ぬめりがある雑菌繁殖が進んでいる
葉が溶けて汁が出ている末期の腐敗
全体がやわらかく“ぐにゃっ”とする内部まで傷みが進行
キャベツの触感で感じる異常は、もっとも信頼性が高い“アウトサイン”です。葉にぬめりが出ると、雑菌が繁殖し傷みが進行している状態

また葉がドロッと溶けて茶色っぽい汁が出ている場合もかなり腐敗が進んでいます。加えて酸っぱい臭いや腐敗臭がする場合は廃棄してください。

キャベツの全体がやわらかくなりブヨブヨぐにゃっとしたら、傷みが内部まで進んでいる可能性があるので食べずに処分しましょう。

セーフな変化・アウトな腐敗の違い

まだ食べられる「セーフ」の変化

  1. 切り口の茶色(乾いている)
  2. 外側の1〜2枚だけしなっとしている
  3. 紫色の変色(アントシアニン)

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

稲吉永恵

これらの変化は、外側の葉や変色した部分を取り除けば問題なく食べられます。キャベツが紫色に変色するのは、寒さや乾燥に当たったときに起こる反応なので、問題ありません。

アウトな「腐敗」の特徴

  1. 強い酸味臭・カビ臭
  2. ぬめり+ベタつきの広がり
  3. 葉が溶けている
  4. 芯が黒く、内部も変色している
  5. 汁が出て袋が膨張している

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

稲吉永恵

これらの状態はすべて腐敗している特徴です。食中毒のリスクがあるため、ひとつでも該当したら廃棄が安全ですよ。

腐りかけキャベツの安全な対処法・使い切る方法

使う前の3ステップの確認方法

1. 外側の葉を2〜3枚はがす
2. 芯の色を確認(黒い/湿っていたらアウト)
3. 切り分けて内部の変色を確認

キャベツは外側の葉でしっかり守られているため、外側が傷んでいても内部はきれいなことが多いです。気になる場合は、外側の葉をはがしてみて中まで腐敗が進んでいないかをチェックします。

次に芯の色を確認してみましょう。芯が黒く変色していたり湿って溶けていたりしたらNG。そして半分にカットして、内部の状態がこれまで紹介した腐っている「サイン」に当たらないか確認してください。

加熱すれば使えるケースと調理のコツ

軽くしなびたりしおれたり、茶色に変色したりしている程度なら、変色部分を取り除きよく洗ってから加熱調理して活用できます。

例えば、スープやカレー、シチューのような煮込み料理にしたり、回鍋肉や野菜炒めのような炒め物にするのがおすすめです。ただし、ぬめりや異臭を伴う場合はNG。食べずに処分してください。

野菜ソムリエ / ローフードマイスター / オーガニックコンシェルジュ

稲吉永恵

鮮度が落ちて乾燥したりしなびたりしている場合や、ポリフェノールの酸化や「ゴマ症」であれば、気になる部分を切り落として加熱調理すれば食べられます。なるべく早めに使い切るようにしましょう。

キャベツが腐ると出るサインを確認しておこう!

キャベツは外側の葉に守られていて、黒ずんでいても意外と内部まで傷んでいないこともあります。腐敗しているかそうでないかを確認するには、見た目だけでなく臭いや触感(状態)をチェックするのが大切です。ご紹介したOKサイン、NGサインを参考に、食べられるかどうか判断してくださいね。
【参考文献】
(2025/11/22参照)
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