ライター : donguri

グルメライター

古米をお弁当に!五ツ星お米マイスターに教わる調理のコツ

政府備蓄米の放出により、スーパーでは備蓄米(古米)を目にする機会が増えましたよね。この記事では、そんな古米をお弁当においしく活用するコツをご紹介。五ツ星お米マイスター 西島さんに、古米を炊く際のコツや調理のポイントを教えていただきました。
五ツ星お米マイスター 西島豊造(にしじま・とよぞう)さん
株式会社スズノブ 代表取締役。北里大学獣医畜産学部畜産土木工学科卒業後、北海道で農業コンサルタントに勤務し、1988年9月に家業の株式会社スズノブを継ぐ。

五ツ星お米マイスターの資格持ち、新しいお米の時代を作っていきたいという考え方から、大学時代に得た「土」の知識、北海道で得た「農業土木」の知識、産地を回ることで得た知識等を活かしながら、産地と消費者をつなぐパイプ役として、多くの生産地の、産地の特徴を活かした地域ブランド米作りと地域活性化を手伝っている。

NHK『趣味どきっ! ニッポンのうまい米』、フジテレビ『ホンマでっか!?TV』などメディア出演多数。大手家電メーカーの炊飯器・精米機・お米にあう食品の監修など多岐にわたって活動。

お弁当用に古米を炊く際のテクニックとは

古米の状態によっても違いがあるのですが、浸水時間は1時間ではなく2時間にして、炊きあがりがやわらかすぎない程度まで、水を多くして炊いてください。

またごはんに粘りと甘味を出したい場合は、お米を冷蔵庫の野菜室に入れて冷やしておき、そのままお米を研いで、炊くときに冷やした浄水器かミネラルウォーターを使用するのがポイントです。

なお、ごはんは必ず炊きあがったばかりのものを使用し、保温したお米は絶対に使用しないこと。蓋をするときはごはんが蒸れないように、粗熱が完全になくなってから蓋をするようにしてください。

調理する際は米の炊きあがり状態で判断

古米・備蓄米の炊きあがり状態によって、おいしい食べ方のご提案が変わります。

古米臭がする・艶がない・ボソボソする・味がない・硬く感じる場合

古米臭がすると残念ながら食欲がなくなってしまうので、食べる際は古米臭を消す必要があります。消すためにはお米ひと粒ずつをコーティングする料理がおすすめです。

おすすめの料理

  1. オムライス 、スープカレー、おじや、お粥、雑炊、お茶漬け、リゾット、ドリアなど

味が弱い・つやがない・少し硬く感じる

古米臭はないがややパラパラ感があって、粘りと甘味を感じないのであれば、ごはんをたくさん食べられる料理がおすすめです。

おすすめの料理

  1. カレー 、ドライカレー 、どんぶり、チャーハン、ビビンバなど

味が弱い・粘りと甘味が弱い

ごはん(白飯)として実力不足と感じるのであれば、おかずの味や具材・調味料を上手に使った料理がおすすめです。

おすすめの料理

  1. まぜごはん、ちらし寿司、卵かけご飯など
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