6. 持ちものの準備

もっとも重要なパスポートとビザは発行に時間を要するため、出発の2~3ヶ月前には準備しましょう。そのほかの持ちものは、渡航直前まで使うものを除いて出発1週間前からパッキングを開始するのがおすすめです。徐々に準備を進めておくことで直前にバタつかずに済み、忘れものを防げます。また、この時点で買い足すものをチェックして出発2日前までには用意しましょう。

出発2日前には、一度すべての荷物をスーツケースに詰めてみてください。荷物が全部入りきるか、重すぎないか、本当に持っていく必要があるものかを確認するためです。

パッキングの際は、出発直前まで使用するものは一番取りやすい場所に入れておきましょう。パッキングした荷物をひっくり返さずに取り出せます。出発前日~当日はパッキングした荷物から必要なものだけを取り出し、使い終わったら荷物の中に戻すようにすると忘れものなく出発できます。

7. お金の準備

近年はキャッシュレス化の進む国が増えていますが、ローカル店や屋台などの利用や、チップの支払いなど、現金が必要になる場面は意外とあります。現地で使う総予算の何割かは現金で持っていきましょう

国内で外貨へ両替できるのは、銀行、旅行代理店、空港や街中の両替専門店、金券ショップなど。金券ショップは比較的、手数料がお得です。万が一、旅行先で現金が足りなくなった場合は、クレジットカードのキャッシングサービスや海外で使えるデビットカードを利用すれば、現地ATMで現金をおろすことができます。

クレジットカードは、ブランドが異なるカードを3枚ほど持っていくのがおすすめ。店舗によって非対応の国際ブランドがあったり、海外での使用により不正利用検知システムが作動し利用停止になってしまうことがあるためです。

また盗難対策として紛失・盗難にあった場合の手順や電話番号、海外のサポートデスクの有無、緊急カードの発行能否についてなどを旅行前に必ず確認しておきましょう。

8. 緊急連絡先の準備

慣れない海外で、日本よりもトラブルに巻き込まれる可能性は低いとは言い切れません。万が一巻き込まれてしまった場合にすぐに対処できるよう、緊急時の連絡先は事前に用意しておきましょう。

トラブルに見舞われた際、まず連絡するのは日本大使館や総領事館です。パスポートの紛失・盗難時はもちろんのこと、突然の体調不良で困っているときや身の危険を感じたときなども日本語で相談に乗ってくれます。

そのほかに保険会社、クレジットカード会社、日本語が通じる現地の病院、国内にいる家族の連絡先は、プリントアウトして手持ちのカバンに入れておくと安心です。スリにあう可能性を考慮し、財布とは別の場所に入れておくのがおすすめです。

また家族や親しい友人には、事前に海外に行くことを伝えておきましょう。行先、宿泊先、利用する航空便、旅行日程を伝えておけば安心です。

海外旅行の準備チェックリスト

ここまで、海外旅行で準備することを項目ごとに説明しました。ここでは、チェックしやすいように一覧のチェックリストを用意したので、印刷して事前準備に役立ててください。
   準備すること        準備する際のポイントチェック
パスポート有効期限や残存有効期間を確認
ビザ渡航先によって必要
ESTAの申請アメリカ渡航の際に必須
航空券の予約出発の1ヶ月前・1週間前にも再確認する
宿泊予約出発の1ヶ月前・1週間前にも再確認する
現金事前に両替しておく
通信環境Wi-Fiルーターレンタル予約、海外SIM購入、
海外ローミング事前申し込みなど
海外旅行保険加入またはクレジットカード付帯の保険について調べる
交通機関の準備バスやタクシーなど、自宅~空港までの交通機関の予約
現地での交通機関の準備レンタカーやタクシーの手配、バスや列車の予約、
交通機関アプリの用意など
スーツケースの用意購入またはレンタル
緊急連絡先紙にメモしたものを手持ちカバンに入れておく
家族や知人に旅行情報を共有行先、宿泊先、利用する航空便、旅行日程を伝える

準備万端で素敵な海外旅行を!

海外旅行は行く前からやることが盛りだくさんで、面倒に感じる方も多いでしょう。しかし、入念な準備が安心で快適な旅につながります。ぜひこの記事を参考に準備して、海外旅行を存分に楽しんでくださいね。
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