【経営や運営】餃子の王将と大阪王将の違い

餃子の王将と大阪王将は、どちらも地域に根差したタイプの中華料理屋です。しかし両店には、ブランディングやターゲット顧客層の違いによる、売り出し方の違いが存在しています。細かな違いを見比べていくと、今まで気づかなかったようなアプローチが見えてきますよ。

メニューのネーミングセンス

餃子の王将と大阪餃子では、メニューのネーミングセンスに微妙な違いがあります。たとえば餃子の王将では「餃子」や「春巻」「鶏の唐揚」など、シンプルかつ王道なネーミングが多い傾向にあります。

大阪餃子もシンプルでわかりやすいメニューは多く存在していますが、特筆すべきは限定メニューのネーミングセンス。たとえば過去には「禁断のタルタル油淋鶏炒飯」や「完全無欠のスーパーゴールデンカリー炒飯」など、思わずクスッとするようなユニークな商品が展開されています。

価格設定

餃子の王将も大阪餃子も、カジュアルに来店できるレストランです。しかしメニューをよくチェックしてみると、大阪王将は餃子の王将よりもやや高い値段設定になっている商品が多いようです。以下に例として、代表的な中華メニューの価格比較を記載します。

・回鍋肉……餃子の王将:580円/大阪餃子:780円
・酢豚……餃子の王将:620円/大阪餃子:780円
・麻婆豆腐……餃子の王将:600円/大阪餃子:760円
・レバニラ炒め……餃子の王将:580円/大阪餃子:780円
・八宝菜……餃子の王将:520円/大阪餃子:750円


看板メニューである餃子の価格は、両店ともに変わりません。とはいえ両店はブランディングや味わいも異なるため「値段が高い=コスパが悪い」というわけではない点に留意しましょう。価格の安さだけではなく、味の好みや総合的な満足度で選ぶことが大切です。

潜在顧客へのアプローチ

今後のトレンドや社会の動きによって異なる可能性がありますが、餃子の王将と大阪王将では、顧客へのアプローチも違う傾向にあります。たとえば大阪王将では、今後の店舗では「街中華のモデルを目指す」という方針を発表しています。

街中華のモデルでは、簡素なテーブルや椅子が配置され、回転率の高さを目指す方針が一般的です。オシャレさや居心地の良さ以上に高回転率を優先する方針では、「サッと食べてサッと出られるお店」を求めている顧客が尊重されると考えられます。

対して餃子の王将では、「GYOZAOHSHO」という女性向けのブランドを立ち上げました。GYOZAOHSHOではワインやカクテルも取りそろえられており、新規顧客開拓への意欲が伺えます。

餃子の味も、店の強みも違う!あなたの好みはどちらのお店?

餃子の王将と大阪王将には、想像以上に大きな違いがあることがわかります。なかでも、看板メニュー兼お店の代名詞的存在でもある「餃子」にも違いがあるとは、驚きですよね!

餃子の王将と大阪王将の間には、明確な優劣はありません。料理の好みや味に対するコストパフォーマンス、ブランディングなどの違いを見比べながら、自分好みの店舗を選んでみてくださいね!

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