ライター : METLOZAPP

Webライター / ボーカリスト

時候の挨拶・挨拶文の基本的なマナー

9月の時候の挨拶をチェックする前に、時候の挨拶・挨拶文の基本的なマナーを学んでおきましょう。基本を学ぶことで、どのように崩すべきかの目安を立てやすくなります。時候の挨拶が手紙のなかで果たす役割も理解し、相手の心に響く文章を考えていきましょう。

4つの項目を使った基本構成を守ろう

時候の挨拶を取り入れる手紙・文章は、「前文・主文・末文・後付」の4つの項目で構成されています。以下に、それぞれの項目の意味や役割を記載します。

・前文……手紙の書き出しにあたる部分。時候の挨拶が含まれる。相手の健康や体調、安否を気遣う。自分の近況報告をおこなう部分でもある。
・主文……手紙の本文にあたる部分。
・末文……主文が終わり、手紙の全体の内容をまとめる部分。相手の健康や繁栄を祈る言葉を取り入れる。
・後付……手紙の送り主の情報に関する部分。日付・署名・宛名などを記載する。


上記のルールに基づいて手紙を作成することで、より美しく読みやすい良質な内容に仕上がります。

漢語調と和語調を使い分けよう

時候の挨拶を作成する際は、漢語調と和語調を使い分けましょう。漢語調・和語調とは、手紙のTPOに応じた文体の種類です。漢語調は格式高く硬い印象を与え、ビジネス文書や学校関係の文書などに用いられます。

和語調はカジュアルでやわらかい印象を与え、親しい間柄や親族などに贈る手紙に適しています。またビジネス相手の場合でも、関係性によってはあえて和語調を採用し、親しみやすい印象を与えるケースも。「かしこまった場なら漢語調、親しい間柄なら和語調」の時候の挨拶を心がけましょう。

手紙でもメールでも!9月の時候の挨拶のポイント

暑い夏が過ぎ去り、ようやく心地よい気候が訪れる9月。そんな9月の時候の挨拶は、ひと雨ごとに深まる秋の気配や、快適な秋晴れなどをアピールする絶好の機会です。9月の時候の挨拶のポイントをつかみ、季節の変化を感じさせる文章を作成しましょう。

季節の変わり目に関連する言葉や、体調を気遣う表現を入れる

9月の時候の挨拶では、季節の変わり目に関連する言葉を含ませます。前月である8月は体感上は夏ですが、暦では立秋が訪れるシーズン。とくに8月下旬は、秋の訪れをほのめかすような言葉選びが求められます。

8月のニュアンスに対するアンサーとしての趣が求められるのが、9月の時候の挨拶なのです。9月は、暦上の立秋から1週間以上が経過した時期。空気が夏から秋へ移行していく様子を、自分らしい言葉で表現してみましょう。

また季節の変わり目には体調を崩しがちな人も多いですよね。体を気遣う表現を取り入れることで、9月らしさとホスピタリティを兼ね備えた時候の挨拶が仕上がります。

上旬・中旬・下旬でニュアンスを使い分けよう

時候の挨拶は、上旬・中旬・下旬によってニュアンスを使い分ける必要があります。もちろん9月の時候の挨拶も例外ではありません。9月上旬は、まだ8月の暑さが残る時期。秋らしくなってきたことをアピールしつつも、まだ暑さが去り切っていないニュアンスを取り入れてみましょう。

9月中旬は季節の変わり目。朝晩の涼しさを伝える言葉や体調を気遣う言葉を入れると、気遣いと季節感を両立できます。9月下旬には、いよいよ秋が深まります。過ごしやすい気候であることや秋風をアピールできるワードを取り入れることで、より趣深い時候の挨拶が仕上がるでしょう。
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