ライター : 川島 尚子

管理栄養士 / パティシエ

水を常温で飲むメリットとは

常温の水のメリット

  1. 胃腸への負担が少ない
  2. 体が冷えない
  3. 便秘対策になる
  4. 血流がよくなる

胃腸への負担が少ない

常温の水とは大体20~35℃の温度を指します。冷たくも温かくもない常温の水は胃や腸への負担が比較的少ないのが特徴です。水の温度が冷た過ぎると刺激になってしまいますが、常温の水の場合は刺激を受けずに体が水分を吸収してくれます

一日のなかで胃腸を休ませたい時間帯は食後と夜寝る前と言われ、そのタイミングには特に常温の水がおすすめです。また、常温の水には胃酸を薄める作用があると言われ、胃酸の出過ぎによる胸やけや食べ過ぎによる吐き気があるときに飲んでみるといいかもしれません。(※1)

体が冷えない

常温の水は飲んでも体から体温を奪わず、むしろ身体のなかから温まって代謝が上がると言われています。体温が1℃下がると免疫力が30%下がり、代謝も12%下がると言われ、体の不調につながるため、注意が必要です。

また、常温の水を飲んで筋肉にしっかり血液が送り込まれるようになると、効率よく筋肉量を増えることにもつながり、基礎代謝が上がるため、痩せ体質を目指したい方にもおすすめです。(※1,2,3)

便秘対策になる

常温の水は便秘対策におすすめと言われます。健康的な大便の水分量は70~80%で、水分の不足は便秘になりやすい原因です。常温の水で水分補給をすると、水分不足で硬くなった便が水分を吸収してやわらかくなり、排出されやすくなります。

朝起きたときに常温の水を飲んでストレッチをすると、水を飲むことで胃が下がって腸が刺激を受け、ストレッチによって腸が動くため、便秘対策におすすめです。同時に血液やリンパの流れが活発になることも便の排出がされやすくなります。(※4,5)

血流がよくなる

常温の水を飲むと血液やリンパの流れをスムーズにするのに役立ちます。血液の流れが悪くなると細胞に酸素が行かず、免疫力の低下や脳・内臓の機能の低下が起こるおそれがあるため、気をつけましょう。水を飲むと、トイレに行く回数が増え、老廃物が排泄されることから、より血液が流れやすくなります。(※1,2)

常温の水は腐るの?安心して飲むためのポイント

腐りやすい水に注意する

水そのものは無機質な物質であり、腐ることはありません。しかし、不純物や微生物、細菌などの影響を受けた場合に腐ることがあるため、注意が必要です。水道水の水は塩素消毒されており、不純物や微生物の繁殖を抑えてくれていますが、6時間以上汲み置きしたものや、煮沸すると塩素の濃度が低くなり、腐りやすくなります。

また、市販のペットボトルは未開封であれば、常温でも賞味期限まで保管できますが、開封して口をつけてしまうと細菌が入りこんで腐りやすいため、注意しましょう。(※6)
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