4位 フレミッシュ・ビューティ(17票)

1800年代初頭に、ベルギーのフランダースで発見された洋梨。平均450gほどの大玉で、ふっくらとした卵型をしているのが特徴です。

日本に伝わったのは明治時代。日の当たった部分が赤く染まることから、「日面紅(ひもこ、ひめんこう)」との名が付けられています。

果肉は乳白色で甘みが強く、やわらかな口あたり。果汁が多くて特有の芳香があり、さわやかな酸味を楽しめる品種ですよ。

5位 ゼネラル・レクラーク(16票)

1950年頃にフランスのパリ郊外で発見された品種。日本では青森県でおもに生産されており、全栽培面積の70%以上を占めています。

果実は1個あたり350〜550gほどとやや大きめ。なめらかで口あたりがよく、甘みと酸味のバランスにすぐれているのが特徴です。

なお収獲したては皮が緑色をしており、熟すと黄色く変化。よってすぐに食べる場合は、黄色〜黄褐色のものを選ぶとよいでしょう。

6位 マルゲリット・マリーラ(15票)

1874年にフランス・リヨン郊外で発見された「マルゲリット・マリーラ」。日本へは1913年に伝わり、山形県でおもに栽培されています。

西洋梨のなかでも最大級の大きさを誇り、果重は400〜800gほど。均整がとれた洋梨型をしていて、熟すと黄金色になるのも特徴です。

その頃には香りがグンと強くなり、果汁たっぷりでジューシーな食べ心地に。糖度はあまり高くないものの、酸味がマイルドなので、上品な味わいを堪能できることでしょう。

7位 バラード(14票)

山梨県園芸試験場で誕生した「バラード」は、「バートレット」と「ラ・フランス」を交配させてできた洋梨。1999年に品種登録されていますが、生産量が少ないため、まだそれほど世間で知られておりません。

350〜450gほどの大玉で、糖度が高くなめらかな舌触り。果汁も多く、口いっぱいにジューシーな甘みが広がります。

風味がよいため、ケーキやタルトなどの製菓材料にも最適。ジャムやスムージーにするのもおすすめです。

8位 オーロラ(13票)

Photo by photo AC

6位の「マルゲリット・マリーラ」に、「バートレット」を交配させて誕生したのが「オーロラ」。1950年にアメリカのニューヨークで育成され、1983年に日本へ伝わりました。

サイズは300〜400gほどと大きめで、どっしりとした下ぶくれの形をしています。全体的にサビが付いており、褐色なのも特徴です。

果汁が多く、口の中でなめらかにとろける舌触り。甘みと酸味のバランスがとれていて、高貴な味わいを楽しめるのも魅力と言えるでしょう。

9位 ゴーラム(12票)

※写真はイメージです
「ゴーラム」はアメリカ・ニューヨーク生まれの洋梨。イギリス品種の「ウイリアムズ」と、ベルギー品種の「ジョセフィン・デマリーヌ」を交配させて誕生しました。

くびれがなく、ふっくら丸みのある形状が持ち味。未熟なうちは薄い黄緑色をしており、熟すと鮮やかな黄色になります。

糖度が高くて果汁を豊富に含んでおり、やわらかいのも特徴。ちなみに国内では山形県でおもに栽培されていますが、生産量がとても少なく、あまり出回っておりません。
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