ライター : macaroni公式

防災準備を楽しく暮らしに取り入れよう!

9月1日は防災の日。

皆さんは、防災準備を行っていますか?日頃から防災意識を高めて必要な物を備えておくと、いざ災害が起こったときにも安心です。とはいっても、「何を用意すればいい?」「家のどこに置いておく?」など気になることも多いですよね。

そこで今回は、整理収納アドバイザーであり、"心地よい暮らし+防災”を提案しているMisaさんに取材!日常の生活で無理なく始められる防災準備について教わりました。

まずは、「火」・「水」・「電力」を備える!

「どのご家庭でも備えておいてほしい」とMisaさんが話すのは、「火」・「水」・「電力」です。Misaさんにおすすめアイテムとそれらが必要な理由についても教えてもらいました。

「火」……カセットコンロ+カセットガス

Misaさん:もし、電気とガスが止まってしまった場合でもこの2つがあれば簡単な調理ができます。これらはしまい込んでおかずに、できるだけ普段から使うようにしておきましょう。そうすれば、カセットガス1本でどれくらいの時間もつのか、何回分くらい調理をできるかなどが体感としてわかります。普段使っていないといざ使うときに不安だったり、カセットガスが古すぎて使えなかったり……ということも。
我が家では、カセットガスを10本ほどファイルボックスに入れて収納しています。

「水」……1人あたり1日3ℓ×最低3日分(できれば1週間分)

Misaさん:これは、政府が飲料水の備蓄として推奨している量です。我が家(4人家族+犬1匹)の場合は2ℓのペットボトル18本分くらいが3日分の量となり、この量は必ずストックするようにしています。さらに+αとして、「キリンのやわらか天然水」を備えています。2ℓのペットボトルは押し入れの奥に、普段お出かけのときにも持ち出す「キリンのやわらか天然水」は、キッチン横の棚と押し入れの手前に収納しています。

「電力」……モバイルバッテリー(加えて、ポータブル電源もあるとさらに安心)

Misaさん:いまは情報収集や連絡など、すべてスマートフォンで行いますよね。と考えると、スマートフォンの電源を切らさないための対策は必ずしておきたいです。モバイルバッテリーは種類がたくさんありますが、ポイントとしては「できるだけコンパクトなものを選び、普段から使い慣れておく」。そうすると、充電器本体に充電するのにどれくらいの時間がかかるのか、スマートフォンに充電するのにどれくらいの時間がかかるのかなどを把握しておけます。さらにポータブル電源もあると、さまざまな電化製品を使えるようになるので安心です。

外出先での災害に備える「防災ポーチ」とは?

外出先での災害に備えるアイテムとしてMisaさんが提案するのが「防災ポーチ」です。

Misaさん:エレベーターに乗っているときに大地震が起こったら、エレベーターが止まって閉じ込められる可能性がありますよね。そんなとき、もしトイレに行きたくなったらとても困る、と思ったのが「防災ポーチ」を思いついたきっかけです。

携帯トイレのほかにちょっとしたアイテムを入れておく、いわばお守り代わりのような存在ですね。長く続けていくためのポイントはいわゆる防災用ポーチに入れるのではなく、自分のお気に入りのポーチに入れること。必要だからという理由だけだとなかなか続きませんが、「かわいい」「癒される」「肌触りがいい」など自分が"好き”と感じる要素で選ぶと長く続けていけますよ。

Misaさんのポーチの中身

・コンパクトな携帯トイレ
・アルミブランケット
・ウェットティッシュ
・防臭袋
・緊急連絡先一覧
・小銭
・ホイッスル
・ミニライト
・飴
・ヘアゴム

災害時以外にも、外出先で役立ちそうなアイテムです。ぜひ参考にしましょう!

大人は「防災リュック」、子どもは「防災サコッシュ」がおすすめ

Misaさん:「防災リュック」に入れるアイテムは、ご自身の住宅環境や住宅周辺のリスクを調べて、何を充実させておくべきか考えるといいと思います。我が家の場合は避難することがあまりなさそうなので、「防災リュック」には必要最低限のものだけ入れています。

Misaさんの防災リュックの中身

・「キリンのやわらか天然水」4本
・少し大きめのタオル
・軍手
・子ども用サイズの靴下
Misaさん:小学生以下の子どもには、「防災リュック」ではなく「防災サコッシュ」がおすすめです。自分で中身を管理できるくらいのサイズ感、またリュックと同じように両手があくのが良いところ。「防災ポーチ」と同じように、ぜひ子どもが好きなデザインや色のサコッシュを選んであげてくださいね。軽量、防水だとなお良しです。そして、日頃からお出かけするときに持ち歩いて使い慣れておくようにしましょう!

Misaさんのお子さんが持っている「防災サコッシュ」の中身

・緊急連絡先を書いた用紙
・ペンとノート
・ミニライト
・時計
・ティッシュ、ハンカチ

ペンとノートは、緊急時にメモを残せるだけでなく、暇つぶしにもなるそうです。

「キリンのやわらか天然水」がストックに向いている理由とは?

Misaさんが自宅でローリングストックし、また防災リュックにも入れているのが「キリンのやわらか天然水」。この水を選ぶ理由について、聞いてみました。

Misaさん:私は2018年の大阪北部地震を経験したことで、防災について強く意識するようになったんですね。それ以前も水の備えが必要なのはわかっていましたが、いざ用意しようとするとなかなか腰が重くて……。何か自分の心がときめくもの、惹かれるものはないかと探していたときに見つけたのが、「キリンのやわらか天然水」なんです。

ひと目見て、「かわいい!」とテンションが上がりました。でも、それだけじゃなくてひとり分の飲み切りサイズだからコップが不要、6種類もデザインがあるから家族で飲んでいてもどれが誰の水なのかわからなくならない、310mlだからコンパクトだし形が円形ではなく四角形だから収納しやすい、とうれしい魅力がたくさんあります。

Misaさん一家は、普段の外出時にも「キリンのやわらか天然水」を持ち出して、ローリングストックしているそうです。収納はキッチン横の棚と押し入れの2か所。キッチン横に収納してある分から使い、なくなってきたら押し入れから補充し、押し入れに収納している分がなくなったタイミングで購入していると言います。

無理なく始めて続ける秘訣は「普段から使う」と「好きな気持ち」

Misaさんの提案する防災は、日常と切り離して考えるものではなく、日常の中で行いつつ、「もしも」のときに備えるというスタンスです。
自分が「好き」と思えるかどうかも大切にしているので、無理なく取り入れることができて続けやすいことが大きなポイント。
ぜひ、あなたも参考にしてみませんか?

Misaさんのプロフィール

整理収納アドバイザー・地震ITSUMO講座認定講師。夫と9歳と7歳の息子との4人暮らし。大阪府北部地震をきっかけに、暮らしになじむ備えを考えはじめる。インテリアから防災まで、心地よく快適な暮らしの工夫をインスタグラムやyoutubeで紹介している。著書に『北欧テイストのシンプルすっきり暮らし~散らかっても10分で片づくアイデア~』(マイナビ出版)『おしゃれ防災アイデア帖』(山と渓谷社)がある。

・ブログ: https://ruutu73.com/
・インスタグラム:@kurashi_bosai /@ruutu73

YouTube:MISAの家

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