女性は特に意識したい「鉄」

鉄は血液中の赤血球に多く含まれ、体中に酸素を運ぶヘモグロビンを作るもとになります。女性は特に生理や妊娠でより多く鉄が必要となるため、不足しないように注意が必要です。レバーに含まれる鉄はヘム鉄と呼ばれる吸収率の高い鉄にあたるため、効率的に摂り入れることができます。(※4,5)

目や肌の健康に関わる「ビタミンA」

ビタミンAは脂溶性のビタミンで、健康な皮膚や粘膜を保つはたらきをもち、それによって抵抗力を高めてくれます。目の機能にも関わるため、不足すると夜間のように暗いところでものが見えづらくなる症状が現れるおそれが。脂溶性ビタミンは肝臓に貯蔵されることから、ビタミンAを多く含むレバーは1回に食べる量に気をつけたうえで、毎日食べ続けるのは避けましょう。(※6)

不足に注意「ビタミンB群」

ビタミンB群は食べ物から摂り入れた栄養を体の中で使うために欠かせない成分です。不足するとエネルギーをうまく作り出せなくなり、疲れやすさにもつながるといわれています。

また、水溶性のビタミンのため排出されやすく、毎日こまめに摂取することが大切です。レバーは3種類ともこのビタミンB群をすべて含んでいますよ。(※1,2,3,7,8)

味覚や新陳代謝に関わる「亜鉛」

亜鉛は血液や皮膚などをはじめとした、生まれ変わりが盛んな組織に多く存在する栄養素です。不足することで細胞の生まれ変わりである新陳代謝がうまくいかなくなります。代表的な症状としては味覚障害があり、それ以外にも肌がかさついたり、免疫機能がおちたりするため、不足しないように注意が必要です。(※9)

一日に食べていいレバーの量はどれくらい?

一日の摂取量の目安は?

豚レバーの場合は20g、鶏レバーの場合は19gまでを目安にしましょう。この2種はビタミンAの含有量が多く、一日の上限量を超えるおそれがあり、注意が必要です。ほかの食事やサプリメントからもビタミンAを摂り過ぎないようにしてくださいね。

もしレバーを多く食べてしまったら、そのあと1週間ほどはレバーの摂取を控えるといった調整するといいでしょう。

ただ、レバーはダイエット中に不足しがちなたんぱく質や鉄を豊富に含むため、食べ過ぎに気をつけてこまめに摂り入れるのがおすすめです。(※2,3,10,11,12,13,14)

食べ過ぎに注意しましょう

レバーを食べ過ぎてしまうと、ビタミンAの過剰症が起こるおそれがあります。具体的な症状としては、頭痛や吐き気、めまい、皮膚の表面がはがれるなどです。また、レバーはプリン体も多く含む食品のため、控えたい方は食べ過ぎないように注意しましょう。(※6,10)
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