ライター : とも

子育てフードライター

この記事でわかること

中華そばとラーメンについて、両者は実は同じものでありながら、呼び名が異なる理由を解説。

ラーメンは日本に中国から伝わった麺料理です。一方、中華そばは、元々は南京そばとして知られ、時代の経過とともに呼び名が変わりました。現在でも店によって呼び方が異なるのは、その店がオープンした時代によるものです。

中華そば?ラーメン?何が違うの?

庶民の味として親しまれている中華そばやラーメン。お店や商品によって呼び名が違いますよね。このふたつの違いは何なのでしょうか?そこで、この記事では中華そばとラーメンそれぞれが誕生した歴史を紐解いてご紹介します!

実は中華そばとラーメンは同じもの

「麺が違う」「スープがあっさりしている」などさまざまな説や雑学がありますが、実は中華そばとラーメンは同じものなんです。では、なぜ呼び方が違うのでしょうか?そこには、時代背景が大きく関わっているのです。

ラーメンとは

ラーメンは、中国の麺料理から誕生した料理です。開国後の1859年、日本に多くの外国人が居留するようになり、海外の食文化がしだいに広まりました。ラーメンの元になる麺料理も、この頃から作られるように。

中国から伝わった麺料理ということで、初めは中国を意味する「南京」から「南京そば」と呼ばれていました。一説では、日本そばと区別するために名付けられたともいわれているんですよ。

中華そばとは

中華そばとは、南京そばの名前が変わったもの。南京そばは、時代の変化につれて呼び名が変わりました。

海外では、古代中国の王朝「秦(しん)」や英語表記の「China」から、中国を通称「支那(しな)」と呼んでいた時代がありました。日本でも江戸から明治時代にかけてこの呼称が広まり、南京そばも「支那そば」に。1900年頃には、新聞に支那そばの作り方が掲載されるほど、広く知られる料理になりました。

戦後は再度呼び名が変わり、「中華そば」が定着したのです。

今でも呼び名が違う理由

現在でも、店によって「中華そば」「ラーメン」と呼び名が違うことがありますよね。その理由は、店がオープンした時代によるといわれています。

一概にはいえませんが、戦前にオープンした店は当時のメニュー名そのまま「中華そば」にしていることがありますし、戦後にオープンした店では「ラーメン」にしていることが多いようです。
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