練り切り(ねりきり)

日本だけでなく、海外からも高く評価されているのが和菓子の美しさ。その代表格が「練り切り(ねりきり)」です。白あんに着色し、季節を表しているのが特徴。菅原道真が詠んだ句にちなんで名づけられた「東風(こち)」や、奈良県にある紅葉の名所、竜田川から名づけられた「竜田(たつた)」など、歴史を感じる菓銘が多いのも練り切りならではの特徴です。(5,6)

羊羹

Photo by suncatch

もともとは羊肉を使ったスープとして中国から伝来した「羊羹」。時代の流れとともに変化し、甘い蒸し羊羹が作られるようになりました。現在の主流である煉り羊羹が誕生したのは江戸時代後期のこと。卵白や粉寒天で作る「淡雪かん」や、透明感が美しい「錦玉かん(きんぎょくかん)」も羊羹の一種です。夏の風物詩である「水羊羹」は、誕生当時はおせち料理のひとつでしたが、冷蔵技術の発達により通年食べられるようになりました。(※7)

団子

ひとことで「団子」といっても思い浮かべるイメージは人それぞれではないでしょうか?串に刺さったものから、大きなものまで団子の種類は多岐にわたります。しょうゆベースのみたらしあんをかけたものから、餡を包んだもの、よもぎやそばで作ったものなど種類が豊富なのが特徴。(※8)
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種類豊富な和菓子で日本の歴史に触れてみては?

和菓子は、同じ菓子でも材料や製法によって名前や分類が変わります。地域の食材を使ったり、気候にあわせて作られるようになったりしたものも多いため、地域色が豊かなのも和菓子の魅力です。また、和菓子は時代の変化に伴い、進化を遂げてきた歴史があります。お気に入りの和菓子を食べながら、伝統文化に触れてみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
(2022/06/07参照)
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