ライター : 戸田千文

紙とWEBの編集ライター

広島県呉市の名物「呉冷麺」の特徴は?

呉冷麺は、広島県呉市で愛されるご当地麺です。呉市の中華料理店「珍来軒」で生まれた呉冷麺は、平たい麺に甘酸っぱいスープが特徴。

そのまま食べても良いのですが、多くの店で、黒酢や酢に辛子を足した酢辛子が用意されているので、足して自分好みに味を調えて楽しみます。

冷麺とはいうものの、一年を通して食べられるのもポイント。食べるときは、必ずよく混ぜてスープを麺にしっかり絡ませてから味わいましょう。

1. 呉冷麺発祥の老舗店「珍来軒」

呉冷麺を代表する店といえば「珍来軒(ちんらいけん)」。1955年創業の中華料理店で、呉冷麺発祥の店として知られています。元祖呉冷麺を食べたい人で、行列ができることもしばしば。

一番人気の呉冷麺はもちろんですが、創業当時、屋台時代から引き継がれてきたワンタン麺もおすすめです。点心も種類豊富なので、ぜひ合わせて楽しんでくださいね。

呉冷麺

大900円、小750円(いずれも税込)
1955年に珍来軒で誕生した呉冷麺。具はエビにチャーシュー、キュウリ、ゆで玉子と少なめに、その分、麺の量を多くして食べ応えは抜群です。スープがよく絡むようにと、コシのある平打ち麺は特注。甘さと辛味が絶妙なスープが、クセになる味です。

まずはそのまま、後半は酢と唐辛子を合わせた「酢からし」を加えて楽しんで。冬は体が温まるミニスープをサービスしてくれます。
店舗情報

2. 甘いワンタンが評判!「呉龍」

珍来軒と人気を分ける呉冷麺のお店が「呉龍(ごりゅう)」です。1980年創業で、長く地元の人に愛されています。駅から少し離れていますが、ランチタイムは行列必至!

呉冷麺のほかにも中華そばや五目面、ワンタンなど、定番メニューが並びます。どれもリーズナブルなお値段で、地元の人が通いたくなるのも納得です。

冷麺(ワンタン入り)

800円、大盛り900円

写真は大盛り

呉龍の人気メニューはワンタン入りの冷麺です。鶏ガラをベースにしたスープは、寝かせることでまろやかさが際立っています。たっぷりかかっていますが、うま味がしっかり、ほんのり酸味とピリッとした辛さで飲み干したくなるおいしさです。

ワンタンはモチモチつるん!「甘さが強いのに、スープと合っておいしい」と評判です。
店舗情報

3. オリジナリティ光る冷麺「晴れる家」

和食出身の料理人が作る台湾混ぜそばや、汁なし担々麺が評判の「晴れる家」。京都から取り寄せた麺を使用した台湾まぜそば、出汁が利いたラーメンなど、一品一品こだわりを感じる料理が並びます。

和食の技術を生かした一品料理や夜は魚料理もあるので、ラーメンの前にちょっと1杯もおすすめです。
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ