【3位】クミンパウダー

Photo by akiharahetta

セリ科の一年草である、クミンシードを粉末にしたもの。もっとも古くから栽培されているスパイスです。

「クミンの香りを嗅ぐと、一番に思い浮かぶのがカレー。カレーには欠かせないスパイスなんです。クミンシードのように香りを油に移すのではなく、食材やほかのスパイスと絡めて使用します。

クミン自体は辛くないので、辛さが苦手な人でも使えますよ。辛さ控えめカレーや、カレー風味の和物などを作るときに活躍します」

【相性の良いスパイス】コリアンダー、ターメリック

おすすめの使い方

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「相性の良いコリアンダーとブレンドして、マヨネーズと潰したゆで卵を混ぜ合わせると、いつもとひと味違った異国情緒漂う卵サンドができあがります。

また、焼き菓子に混ぜれば、こちらもエキゾチックな味に変身。元のレシピに少し加えるだけで、全然違う印象になるのが面白いですよね」

【2位】ナツメグ

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およそ3,500年前のインドネシアで使われた痕跡が残っている植物、ニクズク属樹木の種子です。料理の臭み消しにも活用されます。

「ナツメグは一家にひとつはありそうなほど人気なスパイスですね。ハンバーグや肉料理の際に、臭み消しとして使われることが多いですが、ナツメグ自体は甘い香りがします。料理に使う際は、少量で十分香りがするので、入れすぎないようにしましょう。

味や刺激はほぼないのですが、そのままだと少し苦味があります。 ただ、加熱すると苦味は消えて、甘味に変化しますよ」

【相性の良いスパイス】シナモン、オールスパイス

おすすめの使い方

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「甘い香りのナツメグは、相性の良いシナモンとブレンドしてお菓子を作るのがおすすめ。パウンドケーキ、スコーン、クッキーやコンポートなど、何にでも合います。

乳製品とも相性が良いので、リゾットやグラタンに少量加えると、ふんわり甘い香りが口の中に広がりますよ。あとは、自家製サングリアに入れれば風味が増して深みが出ます。お酒にも合うなんて、本当に万能!」

【1位】シナモン

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ニッケイ属の複数の樹木の内樹皮から得られる香辛料で、別名はニッキ。熱帯地域で幅広く栽培されています。

「ついに第1位ですね!シナモンは産地によって種類が異なります。ベトナム・中国で生産されているカシアシナモンと、スリランカ地方で生産されているセイロンシナモンの2種類で、特徴も違いますよ。

市場に多く流通しているのは、カシアシナモン。スッとした甘さで京都のお菓子「八橋」のような香りです。セイロンシナモンのほうが香りが上品で、価格が少し高め。料理にはカシアシナモンを、甘さを際立たせたいお菓子にはセイロンシナモンをと、用途にあわせて使い分けしましょう」

【相性の良いスパイス】ナツメグ

おすすめの使い方

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「甘さと鼻に抜けるスパイシーさが魅力のシナモン。アップルシナモンポテトサラダなんていうのはどうでしょう?酸味、甘味、スパイシーさが一体になって、贅沢な味わいが楽しめます。このまま食べるだけでなく、クラッカーにのせてもいいですね。

肉の煮込み料理を作るときは、カシアシナモンがおすすめ。肉の臭みを緩和してくれますよ」
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