ライター : macaroni 料理家 たかみー

料理研究家/管理栄養士

愛してやまない、私の「うつわ」たち

Photo by 高崎

こんにちは。macaroni編集部の高崎です。

私が紹介する偏愛アイテムは、ずばり “うつわ” です。料理人である父の影響を受け、小さい頃から料理が好きで、切り離せないカンケイであるうつわも大好きでした。

歳を重ねるにつれ、その魅力を深く理解できるようになり、お給料が服やメイク、遊び代に消えていた20代前半がウソのよう。今ではうつわに大枚をはたくことが多くなりました(笑)。

今回は、私のうつわコレクションのなかから、特にお気に入りの品いくつかご紹介させてください。

1. どんな料理も受け止めてくれる「オーバル皿」

Photo by 高崎

左:陶房はせがわ 右:光泉セラミック
リム(縁)のあるうつわって、料理をバサっと盛り付けても “それっぽく” 見えるのがうれしいですよね。なかでも、シンプルな無地のオーバル皿が大好きです。

特に使用頻度の高いこちらの3枚。益子web陶器市というオンラインイベントで出会ったものです。左2枚は益子町の陶房はせがわ、右は光泉窯という窯元の作品。

シンプルなデザインだからこそ、料理をグッと引き立たせてくれ、使い勝手ばつぐんです。食卓での出番が多くしみや欠けも多々ありますが、それもまたよし。もう少し欠けが増えたり割れたりしたら、金継ぎしようかなと思っています。

これからも長く大切に使い続けたい万能選手です。

2. 美しいトルコブルーに一目惚れ「あわびウェア」

Photo by 高崎

うつわ好きな私は、旅先で出会ったうつわをお持ち帰りすることが多々あります。

こちらは、数年前に淡路島にあるawabi-ware(あわびウェア)というアトリエを訪れたときに、美しいトルコブルーに一目惚れして購入したもの。

わけあり商品として、色むらのあるうつわが格安で販売されていました。これもまた、味があってかわいいんですよね。

旅先でうつわを買うと、持ち帰るのがまぁ大変。ですが、使うたびにそのときの思い出が蘇り、食卓に華を添えてくれるのでやめられません。

3. 受け継がれてきた歴史にロマンを感じる「アンティークのうつわ」

Photo by 高崎

私がアンティークデビューするきっかけとなった1枚。ルイ15世の愛人女性をモチーフに作られた、MARIE-LOUISE(マリー・ルイーズ) という人気シリーズの深皿です。

古くからヨーロッパでは「物を愛し、大切に長く使う」という文化が根付いていて、100年、200年以上前に作られたうつわが、今なお大切に受け継がれています。

割れやすく、電子レンジや食洗機の使用はもちろん不可。“機能性” という言葉からはかけ離れていますが、それでも根強いファンが多いのは、美しい見た目だけでなくずっと昔から愛され続けたという事実に、ロマンを感じるからではないでしょうか。

日常使いするのはちょっぴり怖いお値段ですが、ビビッときたら購入しても良い、というマイルールを設けています(笑)。

長く使い続けたいうつわたち

これまで編集部員のさまざまな偏愛アイテムをご紹介してきましたが、偏愛の矛先がなんであれ、長く大切にしたいものがあるってステキですよね。

ものが溢れる時代だからこそ、自分の気分が上がるものを、厳選して手に入れていきたいなぁと思う今日この頃です。

私は、いろんなご縁で私のもとに集まってきてくれたうつわたちを、これからも愛情を持って使い続けたいと思います。

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