ライター : macaroni 編集部

記事を書いたのは……

macaroni 編集部 エディトリアルフォトグラファー / 植松富志男
嫁にはまるで頭が上がらず、家での立場は飼い犬(トイプードル/14才)以下。嫁にいびられ、犬には噛まれ、それでも「編集部一の愛妻家」を自称する恐妻家。

うちには炊飯器がありません

自分で炊事をするようになってからけっこう経つんですが、1度も炊飯器を買ったことがありません。

ほしくないわけじゃないんです。だって、最近の炊飯器ってスゴイじゃないですか。釜全体を加熱できたり、内釜が土鍋だったり、お米の銘柄ごとにプログラムを選べたり。おしゃれな炊飯器を見かければ「お、いいな」と思いますし、購入したら家事が少しは楽になるかな?と考えたりもします。でも、結局は「これがあれば十分か」と思ってしまう。

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アウトドアブランド「コールマン」の「アルミライスクッカー」です。

購入したのはたぶん2013年の夏前だったので、かれこれ8年近く使っています。ちなみに、これを買う前は昔懐かしの飯ごうを自宅で使っていました(あれはあれで良かった)。

偽りなしで、心から気に入っています。屋内でも屋外でも、ご飯を炊くときはいつもアルミライスクッカー。毎日のように使っているので、今では目をつむっていてもおいしいご飯を炊ける……わけはないんですが、ほぼ100%、イメージした炊き具合を再現できるようになりました。購入時に付属していた米とぎ用のザルとメジャーカップはなくしてしまったけれど、どんなキッチンアイテムよりも愛着のある相棒です。

魅力1:アルミ製だからすぐに炊けるし軽いし

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「アルミライスクッカー」なので、素材はアルミニウム。少しずつ塗装が剥げて、もうアルミの地肌が見えてしまっています。が……性能に変わりはありません。

アルミは熱伝導率が高いので、炊き終わりまでがとにかく短い。コンロに着火したら、ふつうの中火で10分弱。おかずを作りはじめてから炊飯しても、調理が終わる前に炊き上がります。この早さを知ってしまうと、炊飯器の炊飯時間が長く感じられて、焦れったくて仕方がない!

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鍋底は二層構造で、ステンレスのプレートに覆われています。この記事を書くため公式HPを見たら、高い火力でも底面が傷まないようガードする役割をしている、という感じのことが書かれていました。ずっと「ここ、なんかカッコイイ!」とだけ思っていたんですが、何にでも理由があるものですね。

アルミ製品の特徴のなかで、忘れちゃいけないのが軽さ。920gの軽量で、リュックに入れて携帯しても大した荷物とは感じません。そもそもはアウトドアで使う道具ですから、軽いというのは何より優れた性能ですよね。

魅力2:アウトドア用のクッカーには珍しい二重蓋

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見てほしいのは画像内左上の内蓋。そう、このライスクッカーには二重蓋の構造が採用されているんです。この内蓋のおかげで、お米の旨みが逃げずにおいしく炊き上がる。アウトドア用のクッカーについてはこれまでいろいろな製品を使ってきましたが、これよりおいしく炊けるものには出会ったことがありません(今のところ)。

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どうです、この炊き上がり。見た目で味はわからないかもしれませんが、しっかり粒がたっているのは見て取れるかと思います。

魅力3:ノンスティック加工でお焦げもスルリ

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だいぶ剥がれていますが、内側にはノンスティック加工が施されています。だから、ご飯が少しくらい焦げたってへいちゃら。軽くスポンジでこするだけで、スルリと剥げてきれいになります。8年のうちに劣化は進んでいるけれど、今も面倒なお手入れなしで使えているって、わりとスゴくないですか?

気に入らないところがひとつだけ……

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この把手、購入時は鮮やかな赤色だったんですが、焦げて黒ずんでしまっています。アルミライスクッカーの唯一気に入らない点がここ。把手のシリコンが溶けやすいんです。

うっかり把手を鍋肌につけたまま火にかけてしまって、気づいたときには手遅れでした。ドロドロリンと溶けたシリコンが黒い鍋肌にこびりつき……。焚き火にかけて使うこともある道具なのだから、もう少し耐熱性が高くても……。やってしまった直後は本当にテンション下がりました。
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