日本各地の「ちまき」

「ちまき」は日本各地にある食べ物ですが、全国でその作り方や食べ方は大きく異なっています。その境目はだいたい東西で分かれており、東はご飯ものとしてのちまき、西は甘いちまきが主流です。 例えば新潟の「三角ちまき」は、もち米のみをゆで上げたシンプルなものが一般的。笹の葉の香りが移ったお餅状のもち米が絶品なんだとか。きな粉や砂糖をかけることも多いです。 一方、関西のちまきは巻貝のように長い姿をした「和菓子系ちまき」が一般的です。昔はもち米のみを使っていましたが、現在では葛を使ったお菓子が増えています。 ちなみに京都・祇園祭で手に入る「粽(ちまき)」は、食べ物ではなく厄除けのお守りを指します。お正月飾りのように玄関先に飾って、病気や災難を払うご利益があるお守りです。

鹿児島ちまき「あくまき」はあま〜い!

鹿児島県には「あくまき」というちまきの一種が伝わり、現在でも地域の名産品になっています。 このあくまきは、薩摩藩の携帯食としても用いられていました。あくまきは、真っ黒い竹の皮に包まれています。皮を開くと、飴色をしたかたまりが。食べるときには、かたまりを切り分けて、きな粉などをつけて食べます。食感はわらび餅に近く、お菓子に近いイメージです。 あくまきの作り方は、日本で作られたちまきの原型にほぼ近く、もち米を灰汁にひと晩浸して竹の皮に包んだあと3時間かけてゆでます。鹿児島県ではこのあくまきを端午の節句にちまきの代わりとして食べていて、ちまきと呼んでいるところもあるそうですよ。灰汁に浸しているため、1週間以上は日持ちがします。

中国のちまき

中国では、給水したお米を葉で巻いてから火にかける作り方が一般的です。もち米と一緒に包む具材としては、味付け肉や塩漬け卵、なつめや栗などがあります。小豆餡を入れた甘いちまきもあり、豪華なものではアワビやチャーシュー入りも。 中国は屈原が亡くなった際の供養として川に投げたという言い伝えが今でも人々に伝来され、日本と同様端午の節句にちまきが食べられています。

台湾のちまき

台湾のちまきは北側と南側で少し違い、それぞれ「北部粽」「南部粽」と呼ばれています。どちらも生米を水に浸してから具を混ぜ調味、竹の皮に包んで蒸すという手順です。見た目はほぼ同じですが、使っている具材と調味料、そして製法がが少しずつ違います。 まず、北部粽の方は米に五香粉、コショウ、醤油を加え加熱。火が通ったら、肉などと一緒に竹の皮につつみ蒸します。南部粽の方は、水に浸した米に肉や野菜などの具材を混ぜこみ、竹の皮で包んでお鍋で煮ます。台湾ではちまきを食べ、ドラゴンボートレースを観戦するのが端午の節句の過ごし方です。

横浜中華街の名店「ちまき屋」

おいしい中華料理を求めて各地から訪れる人で毎日にぎわう横浜中華街。その中華街のメインストリートから少し路地に入った場所に、「ちまき屋」という台湾ちまきのお店があるのをご存知ですか? お店の外観はプレハブ小屋のようで看板も小さく見逃してしまいそう。ただ、開店する30分前にはメインストリートに看板が出ているので、それを目安にお店を目指してください。 このお店は持ち帰りがメインです。お店の中では食べられませんが、ちまきの種類に「できたて」「冷凍」「冷蔵」の3つがあるので、できたてを注文すると、食べ歩きも可能ですよ。開店の30分前から並べて、人気のお店で売り切れも早いですので、早めに並ぶことをおすすめします。

「ちまき屋」名物あつあつのちまき

ちまき屋で「できたて」と注文すると出てくるあつあつのちまき。台湾の家庭料理、お母さんの味を再現したちまきの中身は丁寧に調理された角煮、干し海老、しいたけ、ピーナッツがゴロっと入っています。ひとつのちまきは一般的なおにぎりの1.5倍!米と具のボリュームがバランスよく、ひとつ食べたら大満足です。お値段はレギュラーサイズで1個470円(税込)です。

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