ライター : 長曽我部 真未

管理栄養士

栄養バランスのよい食事とは?

栄養バランスのよい食事とは、エネルギー量が適切で、必要な栄養素も過不足なく摂取することができる食事のことを言います。 食べ物には炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなどさまざまな栄養素が含まれています。その栄養素が体の中でそれぞれの働きをすることで、私たちは生活を送ることができます。その働きは、栄養素が単独で役割を果たしているのではなく、それぞれがサポートし合うことで体に必要な役割を果たしています。 例えば、炭水化物だけ摂っていてもビタミンがなければ、うまく代謝をしてエネルギーとして使うことはできませんし、逆にビタミンだけとっていてもエネルギーのもとになる炭水化物がなければ元気よく生活することはできません。 よって、私たちは栄養バランスよく食べ物を摂る必要があるのです。

「三色食品群」で栄養バランスを整えよう!

みなさんは「三色食品群(3色食品群)」という言葉を聞いたことがありますか? 「三色食品群」ではピンと来なかった方も、「赤色の食べ物、黄色の食べ物、緑色の食べ物」というとなんとなく思い出して頂けた方もいらっしゃるのではないでしょうか。 「3色食品群」とは、学校給食でも用いられている栄養バランスを学ぶツールです。食べ物を食べ物自体の色ではなく、体での主な働きで3つに分けています。 1つ目は、「赤色の食べ物」で血や筋肉をつくるもとになる、主にたんぱく質やミネラルが豊富ななかまです。 2つ目は、「黄色の食べ物」でエネルギーのもとになる、主に炭水化物や脂質が豊富ななかまです。 3つ目は、「緑色の食べ物」で体の調子をととのえる、ビタミンが豊富ななかまです。 では、赤、黄、緑のなかまにはどのような食べ物が分類されるかご紹介します。

血や筋肉をつくるもとになる「赤色の食べ物」

赤色の食べ物は血や筋肉をつくるもとになるたんぱく質やミネラルが豊富ななかまです。 例:肉、魚、小魚、大豆、大豆製品、牛乳、乳製品、海藻類など

エネルギーのもとになる「黄色の食べ物」

黄色の食べ物は、エネルギーのもとになる炭水化物や脂質が豊富ななかまです。 例:米、パン、麺類、いも類、砂糖、油、マヨネーズ、ごま、ナッツ類など

体の調子をととのえる「緑色の食べ物」

緑色の食べ物は、体の調子をととのえるビタミンが豊富ななかまです。 例:野菜、果物、きのこ類など

食事に「三色食品群」を取り入れよう!

バランスの良い食事にするためには、三色食品群の偏りなく食品を摂ることがポイントです。 三色食品群を取り入れるコツは、「一汁三菜」と組み合わせて献立を組み立てることです。 日本人の伝統的な食事のスタイルに主食、主菜、副菜、汁物を揃えるという「一汁三菜」があります。「三色食品群」をこの一汁三菜に当てはめ、主食が黄色の食べ物のなかま中心のもの、主菜が赤色の食べ物のなかま中心のもの、副菜が緑色の食べ物のなかま中心のもの、汁物が赤色や緑色の食べ物のなかま中心のもので献立を組み立てます。 また、三色食品群の偏りなく食品を摂ることに加え、数多くの食材を組み合わせることでさらに栄養バランスがよくなります。ただし、脂質や塩分などは摂りすぎに注意しましょう。
「三色食品群」の偏りがないように献立や食材を選び、さらにさまざまな食材を使うことによって栄養バランスをよくすることができます。 食生活を「三色食品群」を使って見直し、栄養バランス美人になりましょう!
▼バランスの良い献立づくりの参考に!
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