ライター : 相羽 舞

管理栄養士

はちみつを食べたからといって痩せるわけではない

この記事では、ダイエット中に役立つはちみつの栄養をご紹介しますが、はちみつを摂れば体重が減るというわけではありません。はちみつは、あくまでダイエットのサポート役です。規則正しく、栄養バランスのよい食事を摂ることを基本としましょう。

また、運動する機会を増やすのも大切です。体重を減らすには、食事から摂るエネルギー量より、体を動かして消費するエネルギー量を多くする必要がありますよ。(※1)

はちみつダイエットの効果

はちみつダイエットの効果

  1. 整腸作用
  2. 抗酸化作用
  3. カロリーオフに役立つ
  4. 血糖値の上昇がゆるやかになる

整腸作用

はちみつには、オリゴ糖グルコン酸といった、整腸作用をもつ栄養が含まれています。

オリゴ糖は、腸内で健康に有用なはたらきをする善玉菌を増やす作用があり、腸内環境をよくして便秘や下痢対策に役立ちますよ。また、グルコン酸は大腸まで到達できる有機酸のひとつで、オリゴ糖と同じく腸内環境を整えるはたらきがあります。(※2)

抗酸化作用

はちみつに含まれるポリフェノールには、強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、過剰な活性酸素による酸化から体を守るはたらきです。

体内で酸化が進むと、老化や病気、肌トラブルの原因に。はちみつのポリフェノールによって酸化を抑えたり、細胞の生まれ変わりを促したりすることで老化対策や美しい肌を保つのに役立ちますよ。(※2)

カロリーオフに役立つ

はちみつは同重量で比較すると、砂糖よりも低カロリー。また、はちみつは甘みを感じやすいといわれているため、カロリーオフに役立ちます。

100gあたりでは、白砂糖(上白糖)が391kcal、はちみつは329kcalです。なお、はちみつは、白砂糖の半量で同等の甘みを感じるとされており、少ない量で甘味付けが可能です。(※3,4,5)

血糖値の上昇がゆるやかになる

健康な人を対象におこなわれたある実験では、ブドウ糖に比べてはちみつは血糖値が上がりにくく、元に戻るのも早いという報告があります。

血糖値の上昇がゆるやかだと、「インスリン」の過剰な分泌を抑えられます。インスリンには、血糖値を下げるはたらきのほか、脂肪を作ったり、脂肪の分解を抑制したりといった作用が。そのため、はちみつを活用して血糖値の上昇とインスリンの分泌を抑えることは、肥満対策にもつながりますよ。(※6,7)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。

編集部のおすすめ