沖縄の器「やちむん」の魅力とは？「土〜夢ごはんカフェ」で体感 (2ページ目)

若い人にやちむんがある暮らしを体感してほしい

Photo by 松本侑子

店内で販売されているやちむんは、セレクトショップ開業当時から、長く関係が続いている作家さんのものばかりです。

沖縄の伝統として伝わるやちむんですが、今では伝統あるデザインだけでなく、軽くて日常的に使いやすいものが多く出てきています。

「土〜夢ごはんカフェ」が商品の販売のみならず、実際に食事を味わえるカフェとして運営される背景には、「若い人や子どもたちにも、暮らしに親しみやすいデザインのやちむんで食事を楽しみながら育って欲しい。やちむんのある暮らしを楽しんで欲しい」というオーナーの想いが込められています。

Photo by 松本侑子

観光客には伝統的なデザインが好まれる一方、県民の人気を集めるのはカラフルな現代的デザイン。発売後すぐ売り切れてしまうものもあるそうです。

「今は持ちやすいものから、軽いもの、強度も増して割れにくいものまで増えてきています。小さい頃から、食器を大切に使うということを体感していただきたいです」（弥由さん）

Photo by 松本侑子

やちむん以外の作品を飾る理由も、お客様へ新たな体験を提供したいという想いに通じています。

「地域で頑張っておられる作家さんを応援したいという思いもありますし、本土から来られるお客さんにも、『沖縄にはこういうものがあるんだ』と、気付きを与えられたら良いなと思っています」（弥由さん）

「土〜夢ごはんカフェ」で沖縄の伝統を体感

Photo by 松本侑子

11月1日には、琉球ガラス村（糸満市）の敷地内に2号店をオープン。琉球ガラスとやちむんのコラボレーションを楽しめるお店として、新たな取り組みを進めています。

「沖縄の伝統のものを若い人たちに伝えていく」というお店のコンセプトを大切に、沖縄の民芸品を用いた挑戦をする「土〜夢ごはんカフェ」の今後がますます楽しみです。

Photo by 松本侑子

これまでやちむんをお店で目にしても、なかなか手を出せなかった筆者。今回、土〜夢さんの想いを伺って、さっそく暮らしに取り入れてみようと、コーヒーカップを購入させていただきました。驚くことに、これまで伝統的なものに惹かれていたのですが、一目惚れしたのは現代風のデザインでした。

やちむんと食の魅力に出逢える「土〜夢ごはんカフェ」。ぜひ沖縄に来たら訪れて、新たな発見を楽しんでみてはいかがでしょうか。

土~夢ごはんカフェ