酵素のはたらきを助ける「マグネシウム」

体内でさまざまな反応に関与するミネラルである、マグネシウム。ごぼう100gあたりには54mg含まれています。

マグネシウムの主な作用は酵素のはたらきを助ける「補酵素」。エネルギーの産生や栄養素の合成・分解などの代謝、神経伝達などにかかわり、体内で重要な作用をもつミネラルです。また、腸管でのマグネシウムの吸収はビタミンDにより促進されます。(※1,7)

細胞膜や核酸の材料になる「リン」

リンはカルシウムとともに骨や歯を形成するミネラルの一種。ごぼう100gあたりには、62mg含まれています。

リンは体内で骨や歯を構成するほか、細胞膜や核酸の材料として多くの細胞に存在しています。通常の食事で不足することはなく、多く摂りすぎるとカルシウムの吸収を抑えてしまうおそれが。食品添加物として加工食品やインスタント食品に多く含まれているため、摂り過ぎに注意が必要な栄養素です。(※1,8)

ごぼうのカロリーや糖質量

重量カロリー糖質量
ごぼう1本150g98kcal14.6g
ごぼう1袋(2本入り)300g195kcal29.1g
(※1,9)

ほかの食材と比べると

カロリー糖質量
ごぼう65kcal9.7g
れんこん66kcal13.5g
にんじん39kcal6.5g
(※1)
ごぼうと、ほかの根菜類のカロリー・糖質量を100gあたりで比べてみましょう。

れんこんと比べるとカロリーに大差はなく、糖質量はごぼうのほうが低いことがわかります。これは食物繊維の含有量の違いによるもので、食物繊維が豊富なごぼうは、その分糖質量が低くなります。また、にんじんのカロリーや糖質量が低いのは、ごぼうやれんこんよりも水分を多く含むためです。

旬のごぼうは栄養が豊富

ごぼうは11~1月に旬を迎える野菜です。おもに青森県や茨城県で栽培されています。また、九州地方がおもな産地である白くて細い新ごぼうは、4~6月がおいしい時期といわれています。旬の野菜は、それぞれ適した気候の時期に育つので香りや風味がよく、栄養価も高いです。また、価格が安く手に入るのも旬の時期ならでは。ぜひ手に取ってみてくださいね。(※4)

ごぼうの皮には栄養がたっぷり

ごぼうの皮には、ポリフェノールの一種、クロロゲン酸やタンニンが含まれています。これらの成分には強い抗酸化作用があり、活性酸素による過酸化脂質の生成を抑えるはたらきがあります。無駄にしてしまわないよう、皮はたわしや包丁の背でこそげとる程度にしておくのがおすすめです。(※4)
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