ライター : 朝戸尚子

管理栄養士 / webライター

青汁を飲むと痩せられるって本当?

青汁に含まれる栄養素のひとつが食物繊維です。食物繊維は食後の血糖値の急激な上昇を抑えたり、便通を整えたりする作用があります。この作用がダイエットに役立つ可能性がありますが、ただ青汁を飲むだけで痩せるとは言い切れません。

ダイエットにはバランスの良い食事、適度な運動が大切です。青汁しか摂らないといった特定の食品のみを摂取する極端なダイエットは、健康を損なうリスクがあるので注意しましょう。

それでは、管理栄養士が青汁ダイエットの作用や注意点をふまえて解説していきます。(※1,2,3)

青汁がダイエットに良いとされる理由

理由

  1. 便秘やむくみの対策に役立つ
  2. 食後血糖値の上昇を抑える
  3. コレステロールの吸収を抑える
青汁に豊富に含まれる食物繊維は、糖の吸収をゆるやかにすることで脂肪をため込みにくくなるほか、小腸でのコレステロールの吸収を抑える作用があります。さらに食物繊維は大腸まで届いて腸内環境を整え、便通対策としても役立ちます。

また、脂肪による肥満ではなくむくみ太りだと感じたら、カリウムを含む青汁が役に立つことが期待できますよ。塩分の取り過ぎによりナトリウムが過剰になるとむくみが現れ、一方カリウムの摂取はむくみ対策として役立つと言われています。(※1,4,5,6)

青汁ダイエットのやり方

ポイント

  1. 糖分が添加されていない青汁を選ぶ
  2. おやつの置き換えに青汁を取り入れる
  3. 一日にコップ1~2杯程度を目安に飲む
  4. 水または牛乳や豆乳で割って飲む

おやつの置き換えに青汁を取り入れる

おすすめの青汁ダイエットのやり方は、おやつの代わりに青汁を取り入れ、一日3食の食事はしっかり摂る方法です。ダイエット中は食事量が減りやすく、お腹が空いた反動でついつい高カロリーなお菓子や飲み物に手がのびてしまいますよね。

コップ1杯分の青汁のカロリーは28kcal。一方例えばショートケーキ1個やポテトチップス1袋といったおやつは400~500kcalほどのカロリーがあります。

空腹感を感じたときは高カロリーなおやつを食べずに青汁を飲むことで、余分なカロリーをカットできますよ。普段の食事はいつも通り食べられるので、ストレスを感じにくい方法です。(※7,8)

一日にコップ1~2杯程度を目安に飲む

青汁を飲むときの目安量は、1食あたりコップ1~2杯程度です。ダイエットの結果をはやく得たいからといって大量に飲むのは要注意です。まずは、一日1杯から始めてみましょう。

また各製品によって青汁の成分や1パックあたりのグラム数、そして目安量も異なります。しっかりと表示を確認し、一日の摂取目安量を参考にしてくださいね。(※9)

水または牛乳や豆乳で割って飲む

青汁の栄養素をシンプルに摂取する場合は、水で割って飲みましょう。飲みづらさを感じた場合は牛乳や豆乳で割ると飲みやすくなります。さらにボリュームを持たせたい場合は青汁をプレーンヨーグルトで割る方法もおすすめです。

甘いジュースで割るとさらに飲みやすくはなりますが、ジュースには糖質が多く含まれることがあるので、ダイエット目的ではあまりおすすめできません。
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