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胃もたれの原因は…?
竹内先生:
「暴飲暴食や、飲んでいる薬の副作用、精神的、肉体的なストレスを受けると、胃炎や胃潰瘍などの病気を引き起こすことがあります。
強度のストレスを継続して受けた場合、胃の粘膜組織の抵抗力が低下してしまい、胃の粘膜細胞が破壊されやすくなり、胃潰瘍が発症します。暴飲暴食や、精神的、肉体的なストレスに注意した生活習慣が大切になります」
「暴飲暴食や、飲んでいる薬の副作用、精神的、肉体的なストレスを受けると、胃炎や胃潰瘍などの病気を引き起こすことがあります。
強度のストレスを継続して受けた場合、胃の粘膜組織の抵抗力が低下してしまい、胃の粘膜細胞が破壊されやすくなり、胃潰瘍が発症します。暴飲暴食や、精神的、肉体的なストレスに注意した生活習慣が大切になります」
原因
- ストレス、自律神経の乱れ
- 食べ過ぎ、飲み過ぎ
食べ物は、胃のぜん動運動により胃液と混ざって粥状になったり、胃から小腸に運ばれたりします。この運動をコントロールしているのが自律神経です。ストレスが原因で自律神経のバランスを崩すと、食べ物の消化や小腸に送りだす作用が弱まり、胃もたれの原因になります。
また食べ物は、胃に入ると一定時間とどまり消化されやすい粥状なります。食べ過ぎると胃は食べ物を長くとどめることになるので、負担がかかり胃もたれに。特に焼肉や揚げ物などの脂っこい食品は消化に時間がかかるため要注意です。
さらに、お酒の飲み過ぎも胃もたれの原因のひとつです。アルコールを摂り過ぎると、胃酸から胃壁を守っている粘膜が作用しづらくなったり、粘膜の血流が悪くなったりして、胃に負担をかけることに。アルコールが肝臓で代謝しきれないと、アセトアルデヒドが残り胃もたれを起こすこともありますよ。(※1)
また食べ物は、胃に入ると一定時間とどまり消化されやすい粥状なります。食べ過ぎると胃は食べ物を長くとどめることになるので、負担がかかり胃もたれに。特に焼肉や揚げ物などの脂っこい食品は消化に時間がかかるため要注意です。
さらに、お酒の飲み過ぎも胃もたれの原因のひとつです。アルコールを摂り過ぎると、胃酸から胃壁を守っている粘膜が作用しづらくなったり、粘膜の血流が悪くなったりして、胃に負担をかけることに。アルコールが肝臓で代謝しきれないと、アセトアルデヒドが残り胃もたれを起こすこともありますよ。(※1)
胃にやさしい飲み物4選
胃にやさしい飲み物一覧
- 水・白湯
- 経口補水液・スポーツドリンク
- 牛乳
- ヨーグルト・乳酸飲料
1. 水・白湯
胃の調子がよくないときは、刺激が少ない飲み物がおすすめ。冷た過ぎると胃に刺激を与えてしまうので、常温の水や白湯を飲みましょう。白湯は、沸騰させた湯を冷ましたもので、一度沸騰させているため不純物が減り、口あたりがやわらかく飲みやすいのが特徴です。
また、胃にとどまっている食べ物が排出されやすくなり、胃もたれの抑制につながりますよ。(※2,3)
また、胃にとどまっている食べ物が排出されやすくなり、胃もたれの抑制につながりますよ。(※2,3)
2. 経口補水液・スポーツドリンク
胃もたれで食事の摂れない状態が続く場合は、経口補水液やスポーツドリンクがおすすめです。これらは、体に必要なナトリウムやカリウムなどの電解質と水分を、迅速に補給することを目的とした飲料。できれば常温のものを飲むと、胃にかかる負担を減らせます。
なお、スポーツドリンクによっては糖分が多く含まれているものがあります。糖分が多い飲み物は胃への負担が大きくなるので、まずは経口補水液で水分を摂取しましょう。(※4,5,6)
なお、スポーツドリンクによっては糖分が多く含まれているものがあります。糖分が多い飲み物は胃への負担が大きくなるので、まずは経口補水液で水分を摂取しましょう。(※4,5,6)
3. 牛乳
牛乳は胃の中でヨーグルト状になり、分解されやすくなるため、消化・吸収の良い食品とされています。冷たい牛乳は胃に負担をかけるのでホットミルクがおすすめです。また温かい飲み物は、胃の温度を一定時間高く保たれるので、消化酵素の作用低下を抑えるはたらきがあります。(2,7,8)
4. ヨーグルト・乳酸飲料
牛乳と同じく、乳製品であるヨーグルトや乳酸飲料も、消化が良く、胃にやさしい食品のひとつです。ヨーグルトは、乳酸菌のはたらきにより、たんぱく質の一部がすでに分解されていて、消化・吸収されやすい形になっています。
胃酸に強く、胃の粘膜でとどまってはたらく乳酸菌が発見され、注目されていますよ。この「乳酸菌OLL2716株」を継続して摂取したところ、日常的な胃もたれや胃の不快感の症状が軽減されたとの報告があります。
また、乳酸飲料に含まれる乳酸菌の中にも胃壁に付いて作用するものがあり、継続摂取することで一時的な胃の負担を軽減することが確認されています。(※9,10,11,12,13,14)
胃酸に強く、胃の粘膜でとどまってはたらく乳酸菌が発見され、注目されていますよ。この「乳酸菌OLL2716株」を継続して摂取したところ、日常的な胃もたれや胃の不快感の症状が軽減されたとの報告があります。
また、乳酸飲料に含まれる乳酸菌の中にも胃壁に付いて作用するものがあり、継続摂取することで一時的な胃の負担を軽減することが確認されています。(※9,10,11,12,13,14)
胃が不調のときに避けたい飲み物
胃が不調のときに避けたい飲み物一覧
- アルコール
- 紅茶・緑茶・コーヒー
- 炭酸水
アルコールは、胃粘膜を直接刺激して消化酵素の分泌を促すはたらきがあります。健康なときに適量のアルコール摂るのは、胃の動きを活発にさせるというメリットがありますが、過度のアルコールは消化管への直接的な障害のほか、粘膜の血流や消化液などにも影響を及ぼすおそれが。
またお茶やコーヒー、炭酸水なども、適量であれば問題ないですが、過度・多量に飲んでしまうと、胃に負担をかけるおそれがあります。
特に紅茶や緑茶、コーヒーなどに含まれるカフェインには、胃酸の分泌をうながす作用があります。適量であれば問題はありませんが、カフェインを摂り過ぎると胃を荒らすことに。胃もたれを感じているときは、ノンカフェインの麦茶やルイボスティーを選ぶとよいですよ。(※2,15,17,18)
またお茶やコーヒー、炭酸水なども、適量であれば問題ないですが、過度・多量に飲んでしまうと、胃に負担をかけるおそれがあります。
特に紅茶や緑茶、コーヒーなどに含まれるカフェインには、胃酸の分泌をうながす作用があります。適量であれば問題はありませんが、カフェインを摂り過ぎると胃を荒らすことに。胃もたれを感じているときは、ノンカフェインの麦茶やルイボスティーを選ぶとよいですよ。(※2,15,17,18)
医師が答える!Q&A
Q. 胃にやさしいお茶の種類は?
A. カフェインの入っていない麦茶やルイボスティーなどがおすすめです。
紅茶や緑茶など、カフェインを含むお茶は胃を刺激して胃酸の分泌を促してしまいます。
紅茶や緑茶など、カフェインを含むお茶は胃を刺激して胃酸の分泌を促してしまいます。
Q. ココアは胃にやさしい?
A. ココアはカフェインが豊富で、胃にやさしいいといえません。
どうしても飲みたい場合は、温めた牛乳にココアを少量だけ溶かして飲むといいでしょう。
どうしても飲みたい場合は、温めた牛乳にココアを少量だけ溶かして飲むといいでしょう。
Q. 胃痛があるときはどうしたらいい?
A. 胃を休ませてあげることがとても大切です。まずは少量ずつこまめに水分補給をし、胃に負担をかけないやさしい食事を心がけましょう。
ごぼうやさつまいも、きのこ、海藻など、食物繊維の多い食品は控えることがおすすめです。また脂っこいものも避けるようにしましょう。辛い食べ物や、味を濃く感じる食べ物は胃の粘膜を刺激してしまうため、薄めの味付けに。
胃の不調が続くようであれば、病気の症状である可能性も考えられますので、医療機関へ相談してください。
ごぼうやさつまいも、きのこ、海藻など、食物繊維の多い食品は控えることがおすすめです。また脂っこいものも避けるようにしましょう。辛い食べ物や、味を濃く感じる食べ物は胃の粘膜を刺激してしまうため、薄めの味付けに。
胃の不調が続くようであれば、病気の症状である可能性も考えられますので、医療機関へ相談してください。
胃にやさしい飲み物で胃をサポートしよう
食べ過ぎやストレスなど、さまざまな理由で起こる胃もたれ。不快な気分を少しでも早く治めたいですよね。そんなときは、胃にやさしい飲み物で弱った胃をサポートしましょう。
胃もたれのときにおすすめの飲み物や食べ物を知っておくと、いざというときに役立ちますよ。不調を感じたら、早めのケアで元気を取り戻してくださいね。
胃もたれのときにおすすめの飲み物や食べ物を知っておくと、いざというときに役立ちますよ。不調を感じたら、早めのケアで元気を取り戻してくださいね。
竹内先生:
「生活習慣を注意してもみぞおち(心窩部)の痛みの改善が認められない場合や、飲んでいる薬が原因かも?と心配な場合は、消化器を得意とする医師に相談・受診することをおすすめいたします。
また、ヘリコバクター・ピロリ感染をしている場合(ピロリ菌がいて、治療をしていない)は、すぐに消化器を得意とする医師に相談・受診してください。また、ビタミンCが不足していると思われる場合には、ビタミンCを摂ることをおすすめいたします(※27)」
「生活習慣を注意してもみぞおち(心窩部)の痛みの改善が認められない場合や、飲んでいる薬が原因かも?と心配な場合は、消化器を得意とする医師に相談・受診することをおすすめいたします。
また、ヘリコバクター・ピロリ感染をしている場合(ピロリ菌がいて、治療をしていない)は、すぐに消化器を得意とする医師に相談・受診してください。また、ビタミンCが不足していると思われる場合には、ビタミンCを摂ることをおすすめいたします(※27)」
【参考文献】
(2024/02/23参照)
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。