ライター : とも

子育てフードライター

別府温泉名物「地獄蒸し」とは?

地獄蒸しは、温泉の蒸気を利用して食材を蒸す調理法のこと。温泉地・別府市のなかでも源泉温度の高い「鉄輪(かんなわ)温泉」周辺では、温泉の蒸気が噴き出す窯を「地獄釜」と呼び、その釜で蒸すことから名づけられました。

江戸時代から続く伝統的な調理法で、現在では湯治宿で地獄蒸しを楽しむほかに、観光地の売店に地獄釜を置いて野菜やスイーツを蒸して販売していたり、自分で食材を蒸す体験施設もあるんですよ。

「地獄蒸し」の楽しみ方

食券で食材を購入して楽しむ

ほとんどの体験施設で、券売機で食材を購入できます。手ぶらで訪れても楽しめるのがうれしいですね。定番のお野菜や卵、お肉をはじめ、海鮮やソーセージ、ちまきやパンなど種類が豊富なので、グループで利用するなら、ひと皿ずついろいろな種類をシェアするのもおすすめです。

自分で食材を持参してもOK

メニューにはない食材を蒸してみたい!という方は、好きな食材を持ち込んで楽しむ施設を選んでみてはいかがでしょうか?牛乳パックに卵やお砂糖を混ぜた生地を持参して、プリンを作るという方もいるんだとか。食材を持ち込む際は、別途持ち込み料金が500~700円かかるので、スタッフさんに確認してくださいね。

「地獄蒸し体験」の流れは?

食材を購入、または持参したら、地獄蒸し釜の使用料金を払って体験スタートです。食材が入ったザルを、湯気のあがった釜に入れてタイマーセット。食材によって蒸し時間が異なりますが、スタッフさんが丁寧に教えてくれるので安心です。タイマーが鳴ったらザルを取り出していただきましょう。

持参した食材は蒸しやすいようにスタッフさんがカットしてくれるサービスもあり、初めての方でも失敗なく地獄蒸しを楽しめます。

地獄蒸しでおすすめの食材は?

女性におすすめなのは、お野菜です。さつまいもやにんじんなどは色が濃く、驚くほどの甘さ。調味料なしでも十分おいしいので、ぜひ試していただきたいです。お肉や海鮮類も高温の蒸気で一気に蒸すため、旨みを逃さずに余計な脂が落ち、ヘルシーにいただけますよ。おまんじゅうや蒸しパンなどのスイーツもふっくら仕上がって絶品です。

「地獄蒸し」でNGな食材

お魚や魚介類の内蔵やウロコなどの下処理をしていないものや、チーズや干物などのにおいが強いものは持参NGです。

また、白米や乾麺など蒸し時間が30分以上かかる食材も持ち込みは控えましょう。たくさんの方が代わる代わる使う施設ですから、マナーを守って楽しく体験できるように心がけたいですね。
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