ライター : dressing

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人気とんかつ店『神田ポンチ軒』の新店が浅草に誕生

『ミシュランガイド東京 2015』から6年連続でビブグルマンとして掲載されている、神田の人気とんかつ料理店『神田ポンチ軒』。足しげく通うファンも多い同店の待望の新店舗が、2019年10月末、浅草にオープンした。
東京メトロ浅草駅から徒歩5分の「マスタードホテル」1階に店を構える『ポンチ軒 浅草雷門店』は、ホテルの内装に合わせたスタイリッシュなデザイン。『神田ポンチ軒』の昭和レトロな雰囲気との違いに驚く人も多いだろう。
もちろん、素材へのこだわりは本店と同じで、パン粉は糖分と塩分を少なめにした特注品を使用。糖分が少ないことで、じっくり火を入れても黒くなりにくく、また塩分が少ないことは、肉の味がストレートに出ることにつながっているという。 油は、ラードだとくどくなるため、コーン油とゴマ油をブレンドした植物性のものを使用。厳選した素材選びによって、カラッとジューシーな味わいを実現しているのだ。
▲料理長の千葉裕貴さんは、とんかつ一筋30年のベテラン。神田本店では2年ほど腕を振るった

こだわりのとんかつは、「外はサックリ、中はジューシー」

人気の「上ひれかつ定食」(写真上)は、ゴロっと大ぶりのかつが存在感抜群。豚は、群馬県産の銘柄豚を使用している。上ひれかつ自体は『ポンチ軒』全店にあるが、使用している豚は店によって異なるという。 これは他のメニューに関しても同じで、それぞれの店の料理人が、独自の目利きによってベストなものを選んでいる。となると、同じメニューを各店で食べ比べてみるのもおもしろいかもしれない。 逆に共通点としては、いずれの店舗でも上質な豚を厳選しているため、「並」が存在しないということ。ベーシックなメニューが「上」なのである。
揚げたてのひれかつは、そのことを大いに納得させられる食感と味わい。低温でゆっくりと時間をかけて中まで火を通した後、熱い油で周りをカラッとさせているので、「外はサックリ、中はジューシー」の極みを堪能できる。
とんかつの味を引き立てる調味料にもこだわりが光る。 タマネギ・ニンジン・セロリ・トマト・りんごなどがたっぷり入った「とんかつソース」、ボルドー酢・砂糖・塩・さまざまなスパイスをブレンドした「ウスターソース」の他、粒が大きく力強い味わいのフランス産岩塩も添えられているので、好みで使い分けられる。すり鉢に入ったゴマは、すりたての香ばしさごと楽しめるので、味変にもうってつけだ。 セットの豚汁は、ニンジン・大根・コンニャク・豚肉・お揚げ・刻み白ネギ、と具だくさん。しっかりとだしが効いた濃厚な一杯で、白飯もどんどん進む。

同店オリジナルの「リブロースかつ定食」は、肉厚でボリュームたっぷり

『ポンチ軒 浅草雷門店』独自のメニューを食べたいなら、「リブロースかつ定食」(写真上)がおすすめ。 鹿児島県産の銘柄豚を使ったリブロースかつは、ご覧の通りかなり肉厚。外国人観光客も多い浅草という立地を考えて、ボリューミーなメニューを豊富にそろえているという。
それでいて、熟練の料理人の手によって軽やかな食感に仕上げられているので、完食してもお腹が重たくならないのがうれしい。 たっぷりとソースをつけてご飯に乗っけて“即席ソースかつ丼“として味わうのもまた一興。フルーティなソースと白飯も好相性で、一気に完食してしまうことだろう。

ファンのリクエストに応えてメニュー入りさせた「カツと特製カレー」も

また、浅草らしく“洋食の味”を堪能したい日には、「カツと特製カレー」(写真上)なんてチョイスもいいだろう。オープニング時点では用意していなかったが、神田本店のファンからのリクエストに応えてメニューに加えることになったという一品だ。 カレーのルーが付かないよう、カツがご飯の上にのった状態で提供されるのが特徴的だが、その理由は、お客自身に好みの食べ方を見つけてほしいから。 カツにルーを絡めるもよし、それぞれ別に味わうのもよし。ソースを加えながら途中で味変するのもいいだろう。

インパクト大の「エビフライ」は、こだわりのお酒とともに

ディナータイムの利用でお酒とつまみを楽しみたいなら、プレートからはみ出そうなビックサイズのエビを堪能できる「有頭大エビフライ」(写真上)がおすすめ。 神田本店では、日本人の心の味「アジフライ」が名物のひとつだが、同店では「外国人も多く訪れる浅草ならではの独自メニューにこだわりたい」と、インパクト大の特大エビフライを出すことに決めたという。
うまみが詰まったみずみずしいエビは、お好みでタルタルとソースを使い分けて、好きな酒と合わせながら贅沢なひとときに酔いしれるのがいいだろう。磯の香りたっぷりなので、日本酒とも相性抜群だ。
マネージャーの上竹勲さんイチオシの日本酒「神亀 辛口純米」の他、「水芭蕉 純米吟醸」「陸奥男山超辛口純米」など、スッキリとした味わいを楽しめるラインナップから、好みの一杯と合わせてみよう。 また、現在はオープニングキャンペーンとして、定食を注文した人にドイツビール「メンヒスホフ・オリギナール・ピルス」を一杯サービス中(樽が空になるまで)。 とんかつは、日本のビールはもちろん、ヨーロッパのラガーとも相性がいいので、豪快に頬張ってビールとのマリアージュを楽しむのもなかなか粋である。
▲左から料理長の千葉裕貴さん、マネージャーの上竹さん 「浅草は、とんかつの名店も洋食の老舗も多い街。うちもそのうちの一店として、インバウンドにも貢献しながら街の活性化の一助となりたいですね」と上竹さん。 今後は、夜の時間を満喫してもらえるよう、つまみの種類も増やしていくとのことなので、同店を目当てに浅草観光に訪れる人も増えるに違いない。 撮影:岡崎慶嗣  ※「カツと特製カレー」以外 【メニュー】 上ひれかつ定食 1,880円 リブロースかつ定食 2,500円 カツと特製カレー 1,680円 有頭大エビフライ 2,000円 ※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。また、価格はすべて税別です。

ポンチ軒 浅草雷門店

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