ライター : camel6808

立地に恵まれた青森県の料理の特徴

青森県は県内でも地域によって気候や風土が大きくかわるという特徴があります。そのため津軽地方、南部地方、下北地方、沿岸地方と大きく4つのエリアに分けられています。 津軽地方は米、南部地方は雑穀、下北地方は芋、沿岸地方は海産物がよく採れ、それぞれよく採れる食材と共に独自の食文化を発展させてきました。そうして生まれた郷土料理の数々は地域ごとによって違いがあるので、食べるだけでも楽しさがありますよ♪

青森県「津軽地方」の郷土料理

きっと多くの方がご存知の津軽地方は穀倉地帯で、全国でも有数の米どころ。そのため津軽地方の郷土料理はお米や餅を使ったものを中心に発達していったのだそう。また、津軽地方は寒さが厳しいことから、からだを温める汁もの系の郷土料理も多くあります。

たらのじゃっぱ汁

たらのじゃっぱ汁はたらの頭や内臓などアラとなる部分と、大根、ネギなどを一緒に煮た郷土料理のひとつ。「じゃっぱ」とは普段は捨てられてしまうような部分を指した、青森の方言です。たらを余すところなく使うので、とても豪華で出汁もよく効いたひと品。じゃっぱ汁は普段も食べられているようですが、特にお正月には欠かせないのだとか。

けの汁

根菜、山菜、油揚げや豆腐などがゴロゴロ入ったボリューム満点のけの汁。味噌や醤油で味付けをしているので、具だくさんのお味噌汁のような郷土料理です。地域や家庭によって使う食材や味付けが異なるそうで、いわゆる家庭の味が堪能できるひと品。けの汁は「粥の汁(かゆのしる)」が訛ったものなので、こちらのレシピでは焼きおにぎりを入れて作っています。

赤かぶの漬け物

津軽地方では昔から赤かぶが栽培されている土地です。冬に収穫される赤かぶを出汁昆布、お酢、ザラメなどで漬け、冬の食卓に色どりを添えてくれるひと品。みずみずしくてハリのある赤かぶのパリッとした食感、甘酸っぱさが楽しめ、古くから保存食のひとつとしても親しまれてきたそうです。

すしこ

薄紫色がとてもきれいなすしこ。コレは漬物なんですが、なんとお米の漬物なんです。蒸したもち米に赤紫蘇、きゅうり、キャベツを入れて乳酸発酵させます。もちっとした食感と赤紫蘇の香り、塩気、そして発酵食品ならではの酸味と凝縮された旨味が楽しめ、ご飯がどんどん進むひと品。

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