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どうやって静岡から京丹後に移動したのかはわからないが、ワタナベは京都府京丹後市にやってきていた。
料理人を追うなら、地元のうまい店を探せ!俺の勘が早くも的中したようだ。「ワタナベを追う=地元の美食を追え」ということだ!ここからはますます俺の本領発揮だ!
まだまだ京丹後には、美食が隠されていたぞ。以下、詳細は捜査資料を確認してくれ!
手作りの味!「茶天苑」
中国人パティシエのイーリンがリンゴのチーズケーキを開発していたのが、ここ茶天苑(さてんえん)。ワタナベを見つけるヒントになった店だ!
スイーツはすべて手作り。ガトーショコラ、シフォン、チーズケーキなど数種類のケーキを毎日手作りで提供している。
俺のおすすめはスフレフロマージュ。チーズのスフレだ。甘さ控えめながら濃厚なチーズと、スフレ独特のふわふわな食感が楽しめる。総じて手作りケーキは優しい味がする。健康志向の方にこそぜひ食べて欲しいケーキだ。
またナポリタンや定食など充実したランチを提供している。ランチ時間帯はかなり混み合っているが、夜の営業はしていないため、ランチタイムにぜひ行って欲しい。
■店名:茶天苑 峰山店
■住所:京都府京丹後市峰山町杉谷937-8
■営業時間:8:00~18:00
■定休日:火曜日
カニのフルコース 「民宿 尾江」
ワタナベが、カニでカニを食べるというとんでもない料理を振る舞ったのが、ここ「民宿 尾江(おえ)」。
素材を活かすため淡白になりがちな和食は、総じて油分を足すことで旨みが増すと言われている。天ぷらなどはその代表的な例だろう。ワタナベが作った料理も発想の根本はここにあると思われる。
話を尾江に戻そう。料理の腕の確かな店主が、カニのオンシーズンには、フルコースを振る舞ってくれる。と言っても、「カニのフルコースって何?」と思われる方に、ざっくりと説明しよう。
カニ刺し、カニ味噌の刺身、ゆでカニ、カニ味噌の甲羅焼き、焼きカニ、カニ身入り茶碗蒸し、カニスキ(自家製出し)、カニの天ぷら、カニ雑炊、どうだ?カニを味わい尽くすフルコースの意味がわかっただろうか。
キングオブ松葉ガニ
京丹後の松葉ガニで最も有名なのは、ブランドガニの間人ガニ(たいざガニ)。キングオブ松葉ガニといっても過言ではない。
その所以は、松葉ガニの漁場が近いという利点があるからだ。他の地域では一般的に2〜3日のカニ漁を行って漁港に戻るところ、間人港ではその日のうちに漁港に戻り、セリを行う。そのため鮮度が桁違いに良い。その分お値段も張る。ワタナベですら、手を加えるより、そのまま食べたほうが美味しいと躊躇するほどのカニなのだ。
なので、もし食べる機会があれば、刺身・焼き・蒸し・茹でのいずれかの手法でまずは味わっていただきたい。その4つの調理であれば、キングオブ松葉ガニの持つ旨みを十分に楽しめるはずだ。
琴引浜の天然温泉
そうそう。尾江で忘れてはならないのが、ここのお風呂が掛け流しの天然温泉だということ。鳴き砂で有名な琴引浜の温泉を24時間楽しめるのだ。
カニを食べながら地酒を呑んで、温泉に入る。そのルーティン。最高だろう?カニのオンシーズンじゃなくても、温泉だけで満足できるぐらいだ。しかし、なんと、ここのご主人は大の釣り好きなのだ。
民宿内には魚拓がたくさん飾られている。カニのシーズンじゃなくても、ご主人の釣ってきた超新鮮な旬の魚を食べられる可能性が高い。また、釣り好きの人にも朗報だ。自分で釣ってきた今日の釣果をご主人がさばいて料理してくれるらしい。
今日の釣果を肴に一杯なんていうのは至極の喜びじゃないか。
俺はというと、漁港で手に入れた間人ガニをご主人に捌いてもらい、焼きガニを堪能した。
え?職権乱用だって?いや、そうじゃない。断じて言うが、これは職務だ!現場検証の一環なのだ!
■店名:民宿 尾江
■住所:京都府京丹後市網野町掛津27
フハハハハ!うまい!うまいぞ!
あ、ご主人、地酒をもう2合ほど、冷やでお願いしま〜す!
今回の捜査資料は以上だ。
「逃亡料理人ワタナベ」× macaroniコラボ!
グルメコメディードラマ「逃亡料理人ワタナベ」とmacaroniのコラボ。ドラマの中で出口刑事が書いた記事を「macaroni」で配信するほか、全国各地の特産レシピやメイキング映像を「macaroni」で限定公開しています。
STORY
妻殺しの容疑者とされてしまった天才料理人ワタナベ(池内博之)が、愛する子供を守るため、己の矜持を守るため、西へ東へ逃げまくる!しかし逃げた先には必ず美味しい食材と人生に迷う人々が。ワタナベを追う出口刑事(岸谷五朗)。彼は執拗に彼の行く先に辿り着く。なぜなら……出口刑事は食べることが大好きだからだ!
そして謎の中国人パティシエの一琳(尚語賢)とその友人の凄腕マジシャンの天愛(魏一)は日本で新たなスイーツ研究の旅を続けるが、奇妙な縁で、なぜかワタナベと行き先が一緒になるのであった!
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