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ワタナベを追って、兵庫県淡路市にやってきた。いわゆる淡路島だ。
淡路島といえば玉ねぎが有名だが、「淡路牛」というブランド牛肉も人気のようだ。
牛と玉ねぎなんて、もうすでにうまそうじゃないか。
さっそく食しに行こう。
以下、詳細は捜査資料を確認してくれ!
淡路島牛丼「あわ路飯店 真心」
牛と玉ねぎと言われて真っ先に思いつくのは、そう牛丼。
地元刑事のオススメで訪れたのは「あわじ飯店 真心」。真心と書いてマミーと読む。大通りから一本内側に入った通りにあるため、地元の人か、わざわざ訪ねてきた人しかいない店のようだが、いつも混んでいるらしい。それほど地元民に愛される店なのだ。ますます興味がわく。
町中華ならではというべきか、トンカツやカレー、生しらす丼といったメニューもある。初めての中華料理店に入る場合、普段ならまずチャーハンを頼むところだが、今回はこれしかないだろう。「淡路島牛丼」の一択だ。
なんてボリューミーなひと品なんだ。くし形切りより大きめにカットされた肉厚の玉ねぎがめちゃくちゃうまそうだ。卵も卵黄だけを使うところがなんともにくい。
どれどれ、いただいてみるとしよう。まずは卵黄を混ぜずにそのままいただく。
ん?おいおい、この肉、なんて大きいんだ。20cmくらいあるぞ。なるほど、すき焼き用の薄切り肉をカットせずに煮焼きしているのか。しかも、それが何枚も入ってるとは、なんと贅沢な牛丼なんだ。
おほっ、これはうまい。今ではあまり見かけなくなった古き良き牛丼だ。口の中いっぱいに広がっていく文明開化の味!すき焼き風の甘辛なタレが、肉質良くやわらかな牛肉に絡み、白飯をかきこまずにはいられない。すき焼きの調理そのままに、色が変わる程度の煮焼きをしているからこそやわらかく、上質な肉の味をそのまま味わえるのだ。
玉ねぎも、さすがは淡路島産。とにかく甘い。聞いた話ではメロン並みの糖度を誇るらしい。その甘い玉ねぎを焦げ目がつくくらい香ばしく焼いている。その焦げがタレへ移ることで、さらなる旨みを加え、たまらんおいしさだ。思わず一気に完食してしまいそうになるのをこらえ、卵黄を溶き牛丼に絡ませることにする。
すき焼き風のタレをまとった肉に卵、うまくないはずがない。卵黄の絡まった肉が、さらにとろけるような舌触りを生む。ダメだ、もはや理性を保ってはいられない。
ついてきたスープをすする。味噌汁ではなく中華料理店らしく、もやし入りの中華スープだ。それがまたいい。丼を持ち上げて、牛丼をかきこむ。牛肉のうまみやコク、玉ねぎの甘みがはっきりと舌を捉えて、手を休めることができない。シンプルにして究極。これこそ至高の幸せだ。いつまでも味わっていたい。
大満足だった。完食して店を出ようとしたところ、ふたり組の男性客が入ってきて、スタミナラーメン、チャーハン、餃子を頼んだ。おう、なんてうまそうな響き。
次回訪れた時は、それらにも挑戦してみようか。そう思ったものの、おそらく次回も俺はきっと淡路島牛丼を頼んでしまうのだろう。この魔力めいたうまさには抗えない。それがこの店を愛してやまない人々を魅了し続けているのだろう。淡路島に訪れる機会があったら、一度は味わってほしい。
■店名 あわ路飯店 真心
■住所 兵庫県淡路市富島724
■営業時間 11:30~14:30、17:00~21:30
■定休日 水曜日
創作オリエンタル「HELLO KITTY SMILE」
中国人パティシエのイーリンがデザートを開発していたのが、巨大なキティちゃんの頭が目印の「レストラン HELLO KITTY SMILE」だ。
この施設は大きく5つのエリアに分かれている。1Fは、海を眺めながら楽しめるビュッフェテラス、そしてシーフードグリルのBBQテラス、2Fは本格中華料理のコースやビュッフェを味わえるレストラン、イーリンが働いていたカフェエリア、そしてもうひとつがキティちゃんグッズショップとギャラリーのあるエリアだ。
オリエンタル&ヨーロピアンビュッフェ
本格的な中華コースや土鍋フカヒレコースなどもある2Fのレストランは、言うまでもなく美味が詰まっているが、俺のオススメは1Fのビュッフェだ。
30種類以上の料理を好きなように何度も選んで、食すことができる。これが実に楽しい。麻婆豆腐や広東風焼きそばなど、本格中華のシェフが作るメニューが並ぶ一方で、アクアパッツァやチキンソテーなどの欧風料理も並んでいる。このハイブリッドがここのビュッフェの売りだ。
ちなみに俺はまずライブビュッフェに並び、目の前で作ってくれるチーズオムレツと英国風パンケーキ、ガスパチョを楽しんだ。2回目はチャーハンの上に麻婆豆腐をかけて麻婆炒飯に。さらに3回目は、焼きそばにローズマリーチキンソテーと温泉卵を乗せて、オリジナル贅沢焼きそばを堪能した。
特筆したいのは麻婆豆腐。これが非常にうまかった。花椒ではなく香りの高い朝倉山椒を使用しているため、四川風のような辛さはないが鼻に抜ける香りがすばらしい。
そしてもうひと品、ガスパチョはぜひとも食べてほしい。なんと淡路島玉ねぎを使ったガスパチョなのである。玉ねぎが生む甘さとトマトの酸味が絶妙で、これは口に入れた瞬間にやられてしまった。すかさずおかわりだ。
と、そうそう。西側の海に面しているこの「HELLO KITTY SMILE」は、朝・昼の海風の爽快さも譲りがたいが、夕方の時間こそ真価を発揮する。天気が良ければ、海に沈む夕日を見ながらのディナーができるのだ。特に夏場は海も美しいブルーグリーンになり、オススメらしいので、ぜひ堪能してみてくれ。
今回の捜査資料は以上だ!
■店名 HELLO KITTY SMILE
■住所 兵庫県淡路市野島蟇浦985-1
■営業時間 11:00~20:00 ※店舗により、営業時間は異なります
■定休日 火曜日
「逃亡料理人ワタナベ」× macaroniコラボ!
グルメコメディードラマ「逃亡料理人ワタナベ」とmacaroniのコラボ。ドラマの中で出口刑事が書いた記事を「macaroni」で配信するほか、全国各地の特産レシピやメイキング映像を「macaroni」で限定公開しています。
STORY
妻殺しの容疑者とされてしまった天才料理人ワタナベ(池内博之)が、愛する子供を守るため、己の矜持を守るため、西へ東へ逃げまくる!しかし逃げた先には必ず美味しい食材と人生に迷う人々が。ワタナベを追う出口刑事(岸谷五朗)。彼は執拗に彼の行く先に辿り着く。なぜなら……出口刑事は食べることが大好きだからだ!
そして謎の中国人パティシエの一琳(尚語賢)とその友人の凄腕マジシャンの天愛(魏一)は日本で新たなスイーツ研究の旅を続けるが、奇妙な縁で、なぜかワタナベと行き先が一緒になるのであった!
逃亡料理人ワタナベ
■番組名:逃亡料理人ワタナベ
■視聴方法:AmazonやFODなどの各種動画配信サービスにて好評配信中
各サービスの公式WEBサイトでご確認ください
■主要キャスト:池内博之、岸谷五朗、尚語賢
※掲載情報は記事制作時点のもので、現在の情報と異なる場合があります。
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