ライター : 山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター

初心者向け。フライパンを使う燻製の作り方

Photo by 山形ゆかり

調理時間 40
フライパンを使う燻製の作り方です。失敗が少なく簡単にできますよ。燻製作りが初めての方でも、手軽に挑戦できます。必要な資材は、フライパンひとつとフタ、網とアルミホイルだけです。

まずは、燻製におすすめな下処理が必要ない食材からチャレンジしてみましょう。スモークチップの種類を選ぶ楽しさもありますよ。ぜひ作ってみてくださいね。

材料(作りやすい分量)

Photo by 山形ゆかり

フライパン燻製に必要な道具

  1. 深めのステンレスや鉄製のフライパン
  2. 煙が逃げないよう、ぴったり閉まるフタ。ガラス製がおすすめ
  3. フライパンの直径より2~3cm小さい金網
  4. スモークチップの下に敷くアルミホイル
  5. ヒッコリー、クルミ、サクラ、リンゴなど、好みの香りのスモークチップ

作り方

1.フライパンにスモークチップを入れる

フライパンの底にアルミホイルを敷きその上にスモークチップを一握りと砂糖をのせたところ

Photo by 山形ゆかり

フライパンの底にアルミホイルを敷きます。その上にスモークチップを一握りと砂糖(分量外)をのせます。スモークチップの上に網を被せます。

2.フライパンに燻製材料を並べる

フライパンの中のスモークチップ上の網に燻製材料を均等に並べたところ

Photo by 山形ゆかり

フライパンの中の網の上に、燻製材料を間隔をあけて均等に並べます。

3.加熱して燻す

フライパンの中でカマンベールチーズとミックスナッツ、うずら卵が燻されているところ

Photo by 山形ゆかり

フライパンのフタをしっかり閉じます。中火で加熱し、煙が出始めたら弱火にします。10~15分程度弱火で加熱し続け燻します。

4.粗熱を取ってできあがり

フライパンの中でカマンベールチーズとミックスナッツ、うずら卵の燻製ができたところ

Photo by 山形ゆかり

お好みの燻製加減になったら火を止めます。フタを取り、粗熱を取って冷ましたらできあがりです。

初心者が作りやすい燻製用の食材

Photo by 山形ゆかり

初心者の方でも失敗しにくいおすすめ食材は下ごしらえの手間が少なく、水分が少ないものや、味付け済みのものです。もともと塩気のあるチーズやウインナーソーセージは味付け不要で、燻製すると風味が増し、おつまみにも最適です。

卵はゆで卵の殻をむいて漬け込み、燻製するだけでおいしく仕上がります。うずらの卵の水煮を使えば、さらに手軽です。

市販のサラダチキンを使えば簡単にスモークチキンが作れます。水分の少ないナッツやポテトチップスは短時間で燻製でき、手軽におやつとして楽しめます。

アウトドアやキャンプに便利な燻製道具

Photo by 山形ゆかり

キャンプ場で燻製を作る際は、80~140度の高温で食材を燻す燻製方法がおすすめです。短時間でジューシーに仕上がります。必要な道具は、熱源(カセットコンロや焚火)、スモークチップ、食材、燻製器です。

初心者の方には小型のものやキットの燻製器が便利でしょう。燻製器本体に加えて、スモークチップや吊り下げフックなど必要なものが一式そろうので、食材を用意するだけですぐに燻製が始められます。フライパンと金網でも簡単に燻製を作れますよ。まずフライパンや燻製キットから始め、ご自分に合ったスタイルを見つけてから本格的な燻製器を選ぶといいでしょう。

スモークチップの種類と特徴、おすすめの食材

種類特徴おすすめの食材
サクラ香りが強めで、クセがある食材に向いている。幅広い食材に合わせやすいマトン、豚肉、青魚、チーズ、卵
リンゴマイルドな燻製が作れ、甘い香りが特徴。燻製特有の香りを強く感じたくない方におすすめ白身魚、鶏肉
ヒッコリー色つきが良く香りも強め。材質が硬く、煙も出やすい。欧米でメジャーベーコン、サーモン
クルミ香りに癖がなく煙も出やすい。色つきは程良く、さまざまな食材と合わせやすい肉類、魚介類
ウイスキーオーク甘く深い香りとかすかな渋みが特徴。洋酒の香りを生かした燻製が作れる白身魚、鶏肉

編集部のおすすめ