ライター : ☆ゴン

シンガポールスリングが生まれた歴史

一般的なシンガポールスリングは、ジンをベースにチェリー・リキュールとソーダ、甘味や柑橘果汁を加えて作るお酒です。少量だけ作るショートカクテルとは異なり、氷を入れたタンブラーで提供されるロングカクテル。飲みやすいうえにきれいな赤色が特徴で、女性を中心に人気があります。

シンガポールスリングの名前の由来

シンガポールスリングが生まれたのは、その名のとおり「シンガポール」。「スリング」は、飲みこむという意味のドイツ語”Schlingen”が語源とされます。イギリスの著名な小説家、サマセット・モーム氏が、シンガポールの美しい夕焼けにちなんで、つけた名前なんだそうです。

シンガポールスリングの発祥と歴史

シンガポールのラッフルズホテル内にある「ロングバー」。そこのチーフバーテンダーが、1915年に考案した複雑なレシピがはじまりです。トロピカルなビジュアルと味わいで、女性にたいへん評判のカクテルとして話題になりました。

以来、ロングバーでは当初のレシピを守っていますが、いまでは冒頭で述べたような、簡素化されたレシピがスタンダードです。

ロングバーのシンガポールスリングを作ろう

ドライジンとチェリー・リキュールをベースに、パイナップルジュースを加えて作ります。さらにさまざまな材料を加えることで、甘くて飲みやすい、トロピカルなシンガポールスリングが完成。発祥当時そのままに、ロングバー伝来のレシピで作ってみましょう。

材料

・ドライジン(※)……30cc
・チェリー・リキュール……15cc
・パイナップルジュース……120cc
・ライムまたはレモンジュース……15cc
・ソーダ……適量

・ホワイト・キュラソー……7cc
・ベネディクティン……7cc
・グレナデン・シロップ……10cc
・アンゴスチュラ・ビターズ……1滴
・パイナップル、チェリー(トッピング用)

・シェイカー
・氷

※ドライジンとは、イギリスのロンドンをおもな産地とするジンのこと。「ビーフィーター」「タンカレー」「ボンベイ」などの有名なドライジンがおすすめです。

作り方

1. ソーダ以外の材料をすべてシェイカーに入れ、シェイクします。
2. 氷を満たしたタンブラーに注いだら、最後にソーダを加えて軽くステアします。
3. カクテルピンでチェリーをパイナップルに刺し、タンブラーの縁に添えれば完成です。

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