【温度計】赤外線温度計

料理をする上で温度管理は重要です。たとえば揚げ物なんて、油の温度でおいしさがまるで変わってしまいますからね。ボタンをピッと押すだけで対象物の温度が正確にわかる赤外線温度計は、手軽で本当に便利。一度使ったら手放せなくなりますよ。

【フライがえし】MORAで購入したパレットナイフ

フランスにある製菓用品店、MORAで購入したものです。とにかく使い勝手がいいんですよ。焼けたものをすくって、そのままお皿にもりつけたり、スパチュラのようにクリームやチョコレートを伸ばしたり、これひとつでいろいろできる。しなるし、うすいので、鍋肌にぐっと入れてもすっと入るんです。

【鍋】蚤の市で購入した片手鍋

フランスへ行った時に蚤の市で見つけたものです。注ぎ口のあるミルクパンですが、ふつうの片手鍋として使うことがほとんど。特に使用する場面が多いのは、一番大きな18cm。インスタント麺がちょうど入るくらいのこのサイズが使いやすくていいんです。出自どおりのヨーロピアンなデザイン、アンティークな風合いもいいでしょう?

長く使ったキッチン道具はまさに相棒。

効率重視の道具選びの一方で、旅好きならではのセンスも感じられた山田さんの愛用品。機能性特化に見えるプロ仕様の道具たちも、長く使うことで味が出て、雰囲気のある道具に育っていました。それらが並んだ山田さんのスタジオは、使い勝手も見栄えもいい、まさに料理家の仕事場らしいキッチン。 ガシガシ使う調理器具はタフでコスパのよいものを買い、食卓に置く可能性のあるものは雰囲気のあるものにする。そんなふうに分けて考え、日々使い続けていると、実用性とおしゃれを兼ね備えたキッチンができあがっていくのかもしれませんね。
文・構成・写真/植松富志男(macaroni編集部)
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