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昔なつかしい、ポン菓子をごぞんじですか?
ポン菓子は見た目のとおり、お米を膨張させた素朴なお菓子です。大正時代から昭和の中頃までは、お手軽な菓子の定番として子供に人気がありました。昔は各地を巡回して目の前で実演する業者があり、そのパフォーマンスも人気でした。
現代のお菓子は、ケーキやクッキーを始めとして小麦粉を原料としたお菓子が氾濫していますが、昔は主食であるお米を使ったお菓子も親しまれていました。しかもお砂糖を使っていないので、洋菓子よりも低カロリー、低糖質でヘルシーなんですよ。
ポン菓子とはなんぞや?
ポン菓子ってどんなお菓子?
穀物を加熱すると、含まれている水分が膨張して膨らみます。ポップコーンやジャイアントコーンがおなじみです。ただしお米の場合は、フライパンで加熱しても膨らまずに炒り米になってしまいます。これを穀類膨張機と呼ばれる円筒形の機械で加圧しながら加熱し、10気圧程度に圧力が高まったら蓋を解放して一気に減圧すると、爆音と共に膨張した内容物が放出されます。この時の爆発音が「ポン菓子」の由来です。
ポン菓子のポンの意味
前述のとおり、ポン菓子の「ポン」とは製造時に発生する大きな破裂音に由来しますが、地域によっては「ドン」とも呼ばれています。いずれにしても、音の擬音がネーミングになったお菓子は珍しいですね。それだけ製造法がユニークだという証です。このお菓子の発祥地は意外にもアメリカ。アメリカでの名称は「パフライス(ライスパフ)」と呼ばれています。
なぜにんじん?ポン菓子の由来
うまい棒でおなじみの「やおきん」が販売しているのが「ポップライスにんじん」。野菜のにんじんを模した赤いパッケージに入れられています。なぜにんじん型にしたのかは、深い意味はないようですが、詰めやすくて持ちやすいからではないかと推察されます。グッドアイデアですね。ちなみに、材料ににんじんは使っていませんよ。
地方によってポン菓子の呼び方が違う?
ポン菓子は、地域によって呼び方が異なります。
例えば、「ぽんぽん菓子」「ぽんはぜ」「米はじき」「ばくだん」など。どの呼び方も、ポン菓子を作るときの音が語源になっているようです。四国の一部あたりでは「パットライス」と呼ぶ地域もあるようですが、こちらはアメリカでの「パフライス」が訛ったものという一説が。自分の地域ではどのような呼び方だったのか、話題にするのもおもしろそうですね。
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