知らぬ顔の半兵衛

こちらも知らないふりをすると言った意味があります。 戦国武将・竹中半兵衛は知将で、織田信長がスパイである前田犬千代を半兵衛の元に送り込んだ際、犬千代がスパイだと見抜きながらも知らぬふりをして犬千代とつきあい、敵の情報を得たことが語源になっていると言われています。

かまととぶった遊女の手練手管もすごい

遊女は自分の客を引き留める為に、様々なテクニックを使いました。それらを手練手管(てれんてくだ)と言います。客を取るために必死で、あの手この手を使って客の心を掴もうとしました。「口説」と言い久しぶりに訪れた客に「どこかで浮気してたの?」「ずっと待ってたのに」などと言って気を持たせたり、自分の髪や爪を客に持ち帰らせることで客への忠誠を見せたりする「髪切り」「放爪」(ほうそう)などという手を使ったと言います。
その他にも血判を押した誓約書「起請誓紙」、簡単にキスをさせないと言うテクニックを、滅多に食べられないご馳走に例えた「おさしみ」というテクニックもあったようですよ。

語源っておもしろい!

いかがでしたでしょうか?「かまとと」という言葉の語源が、計算ずくの女性の行動と蒲鉾に関係があったなんて意外でしたね。また、その他にも「かまとと」と似たような意味を持つ言葉の語源も紹介しました。 他にも食べ物が語源の言葉がたくさんありそうですね。音だけでは語源が想像できない言葉の由来を調べてみるのも楽しいものです。今回はちょっと「へぇ~」となるお話でした。
▼これは知ってる?日本語って何かに例えた言葉がいっぱい
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