ライター : uni0426

かまととぶるの意味って何?

突然ですが、「かまととぶる」という言葉の意味を知っていますか?誰もが知っているようなことなのに知らないふりをして、無邪気に見せかけることを意味します。主に女性が自分を可愛く見せるために、駆け引きのひとつとして使う手段です。では、「かまとと」というのはどんな意味なのでしょうか。実はこの「かまとと」、食べ物の事だったんです!今回は「かまとと」の語源と、それに付随した「へぇ~」となるお話をご紹介します。

「かまとと」とは?

「かま」と「とと」

「かまとと」の「かま」は蒲鉾のこと、「とと」は魚を表します。「とと」は主に関東でよく使われる幼児語です。「おとと」と言ったりもするそうです。

なんで魚を「とと」と言うの?

「とと」の語源は諸説あり、正確なことは未詳ですが、「疾う疾う(とうとう)」=「早く早く」が「とと」になったという説があります。これは、魚は足が速いことから、「早く食べなくては」と急かす言葉から来ているようです。 また、魚市場で新鮮な魚が跳ねて天秤から飛び出してしまい、行商が「おっとっと」と言ったことから「とと」と呼ばれるようになったという説もあります。

ちょっと卑しい女心「かまととぶる」の由来

富裕層の娘のふりが由来

一般人の娘が富裕層の娘のふりをして、「蒲鉾はおととからできているの?」と世間知らずに見せかけ、男性の気を引こうとしたことを皮肉ってできた言葉だといいます。 男性としては無邪気で可愛らしく見えるのかもしれませんが、同じ女性の目から見ると見え見えだったりするんですよね……。その気持ちが皮肉となり、「かまとと」という言葉が生まれたのでしょうね。

遊女のテクニックが由来

遊郭の遊女が、「世の中には蒲鉾という美味しい食べ物があるそうで、それはおととからできているのですか?」と、男性客に尋ねたというエピソードがあります。 世慣れしていないように見せかけることで男性客の心をくすぐるテクニックから、業界用語として使われ、その後一般的に広まったという説もあります。
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